まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナII 天地大乱 黄飛鴻之二 男児當自強

2011-06-09 21:34:01 | 香港映画(は~わ行)

ワンチャイシリーズの最高傑作とも評される本作品、評判どおり見応え充分でした。

医学会に出席するため広州に着いた黄飛鴻(リー・リンチェイ李連杰)一行だが、広州では外国人排斥を主張する白蓮教団が幅を利かせていて、洋服を着て写真機を持っていた叔母(ロザムンド・クワン關之琳)が町中で襲われます。その場は黄飛鴻が何とか切り抜けたものの、宿の主人からは中国服を着てくださいと頼まれる始末に。

医学会で発表した黄飛鴻の通訳をしてくれたのが孫文で、学会もスムーズに終わるかに思えましたが、ここにも白蓮教団の襲撃があり、幾人も命を落とします。宿舎のそばの外国語学校も襲撃を受けて、子供たちが取り残されます。子供たちを大使館みたいなところに匿って、黄飛鴻は白蓮教団の本部に乗り込み教主とカンフー対決!剣も銃も効かない鋼の肉体の教主と彼の部下を相手に、黄飛鴻の拳が、脚が、唸る!教主を圧倒し、実は教主の服に鉄板が仕込んであって銃弾や剣を防いでいた、というオチまでついて教主を倒し、黄飛鴻は大使館にいる一行のもとへ戻る。

しかし、町中で白蓮教徒による外国人排斥運動は激しくなる一方で、広州中の外国人が大使館に避難してきていたが、ついに白蓮教徒は大使館まで襲撃してきた。さすがにここまでくるとドニー・イェン甄子丹を長とする清の官憲も動くのだが、彼らには別の目的、革命を志す孫文たちを捕らえるという狙いもあったのだ。大使館にいた孫文は危険を察知して、同志と別れ先に脱出するのだが、白蓮教徒を鎮圧するために来たはずの官憲は、白蓮教徒を一旦は捕まえるものの、門の外で解放して孫文たちを捜索する。治外法権の建物が、孫文たち革命家の拠点のひとつとなっていたからだ。

そして孫文と別行動をとる同志と一緒にいた黄飛鴻は、提督(甄子丹)と一騎打ち!これはカンフー史上最高の戦いのひとつではないでしょうか。いまや『イップ・マン 葉問』や『孫文の義士団』など香港アクション映画に欠かせない存在の甄子丹ですが、このときはまだまだ若い若い。でもしっかりと李連杰と互角に渡りあってます。竹の足場での立体感溢れるアクションシーンは二人とも見ていてうっとりとするような美しい体捌きが続きます。

清朝末期、外国人排斥の白蓮教団と革命家の孫文、そして現体制を守る甄子丹をはじめとする官憲たちが絡み合うストーリーは、カンフーアクション以外も見所充分で、さすがワンチャイシリーズ最高傑作と言われる素晴らしさでした。

最後の孫文が出帆するシーン、革命の象徴が青天白日旗だったのは、今の香港では無理だろうなあ。

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