日本人に生まれて

前期高齢者の仲間入りをしました。昭和、平成、令和を振り返りながら、日常の出来事を綴ります。

アイ ニート ユウ

2020-01-22 07:40:52 | 経済
     今日の言葉

  働かざる者食うべからず

プロローグ

働きたくても働けない世界になりました。ひと昔前は、朝日が昇り、夕日が沈む、その間、働いて、夕方になると、外で泥んこまみれで遊んでいる子供をおかあさんんが「ごはんだや、早く来」そして、一家団らんで食卓を囲む、裸電球の下で一日の話をお互い語り合う、ノスタルジックな世界が消えてなくなりました。「男はつらいよ」が新作で公開されてますが、日本人のこころの底にある「やさしさ」に思わず涙をこぼすのでしょう。だから、みんなが映画館に足を運びます。

世界の若者22%ニート状態 
   朝日新聞 TOPICS2020.1.21

国際労働機関(ILO)は20日、世界の15~24歳の若者のうち、22%が「ニート」状態となっているとする年次報告書を発表した。報告書は、仕事や通学をせず職業訓練もうけていないこの年齢層の若者は世界で焼く2置く6700万人に上ると指摘。さらに、多くは有給で働いていても「標準以下の労働条件の耐えている」と警告した。

性別による不平等にも言及。女性の労度y市場参加率は47%で、男性よりも27ポイント低い。「男女格差には大きな地域差があり、介護者としての女性の役割を主張するなど、性別に対する固定観念が一部の地域に染みこんでいる」と指摘した。

日本ばかりでなかったニート問題

ニートが増えた原因は、人間のする仕事を機械化、生産ラインを賃金の安い国に移し、利益追求主義の企業、この三つが絡み合い、自国の若者の働き口を狭めていった結果、ニートが生まれ、社会問題化しているのが現状です。「今だけ、金だけ、自分だけ」ブログ書くたびに書いてしまいます。世相をずばり表しているからです。まぐまぐ2の記事が目に留まりましたので紹介します。

日本の産業の衰退の原因

①製造業が金融、ソフトといった主要産業のシフトに対応できなかったこと。また、自動車から宇宙航空、オ-ディオ、ビジュアルからコンピュータ-・スマホへと「産業の高付加価値化」に失敗したこと
②トヨタ、パナソニックなど日本発の多国籍企業が高度な研究開発部門を国外に流出させていること
③英語の通用しないことで、多国籍企業のアジア本部のロケーションを香港やシンガポールに奪われてしまい、なおかつ
そのことを恥じていないこと
④観光産業という低付加価値産業をプラスアルファ-の経済ではなく、主要産業に位置づけるというミスをしていること
⑤主要産業のノウハウが最も効果を発揮する最終消費者向けの完成品分野での勝負に負けて、部品産業やよくて政府、軍需や企業向け産業に転落していること

書かれた方の名前を忘れ、無断で拝借しましたが、鋭いご指摘、感動ものです。

結びの文

「2020年からの警鐘」日本経済新聞社=編まえがきより 2003年4月

「政治家も官僚も悪いが、一番悪いのは投票にもいかず、何かあれば国に頼るか非難するしかできない国民自身だ」我々日本人の一人ひとりが個人として自立していないから、国に野放図な公共事業をねだったり、手厚すぎる福祉に頼りきったりして、税が将来のために有効なところに使われない。企業も、終身雇用や集団主義の衣にくるまって会社にただぶら下がるだけの社員が多いため、競争力を回復できない。

令和の日本の姿を的確に表現されている文章を読んでまたまた感動しました。「汝自身を知れ」という有名なことわざがありますが、日本人の良さはやアイデンティティを今一度国民みんなで振り返る時期にきています。原因があり、結果がでます。戦後、悪い種をよかれと思い、蒔きすぎ現在があります。


コメント
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