まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

蓮のうてなに契る恋

2007-06-18 | 韓国のドラマ
 韓国のスペシャルドラマ「ハノイの花嫁」を観ました。ベトナム戦争終結30周年記念作品とか。
 医療ボランティアとしてハノイの病院に勤務する韓国人青年医師ウヌは、通訳として働くベトナム人女子大生ティブと恋に落ちるが...
 国の違いなど、もう恋愛や結婚の障害にはならない時代ですが、偏見や誤解を拭えず、自国の価値観以外を認めない偏狭な人が多いことも、また事実。
 ティブの姉は、韓国人の男に捨てられ、悲しいシングルマザーに。なので、妹とウヌの交際に大反対。姉の悲劇は、外人にヤリ逃げされた、という単純なものではなく、韓国とベトナムとの深刻な問題を提議しているのです。
 ベトナム戦争時、参戦した韓国からベトナムに駐屯、滞在した韓国人男性と、現地のベトナム人女性との間に生まれた私生児、俗にいう“ライタイハン”の存在。死だけではなく誕生も、戦争は悲劇にしてしまうのですね。
 でも、ウヌとティブの恋がうまくいかないのは、そんな政治的バックグラウンドよりも、本人たちに問題があってイライラ!すれ違いや誤解がベタすぎ。姉にティブへの大事な伝言をことづけるウヌ。彼のことを憎んでいる彼女が、素直に言う通りにするはすがないのに。離れ離れになっても、ちょっと器用に立ち回れば、あんなにコジレることもなかっただろうし。
 ベトナムとの関係だけでなく、もうひとつ深刻な問題も。嫁不足解消のため、貧しい国から花嫁を募集する、といった韓国の農村事情が興味深く描かれています。これは、日本でも他人事でなはいけど...
 40過ぎて独身なウヌの兄が、お見合いに行ったベトナムから連れて帰ったのが、何とティブ。誤解したままのウヌは、激しく彼女を憎むけど、でも愛してる...韓国でも、ベタなラブストーリーが展開されて、またイライラ。元恋人同士ということは隠してるけど、いかにも何かあっただろ!?なムードは隠せない二人。お兄さん、怪しめよ!この兄さん、ブサイクだけどホント、天使みたいに善い人なんだよ。料理も上手いし、my sister M子を嫁がせたいくらい(私はやっぱ、ウヌがいい♪)。
 二人の苦しい恋より、ベトナム人花嫁への韓国人の思いが興味深い。ウヌ兄弟のオモニは、美人で気立てが良いティブを歓迎し、大喜び。でも、ウヌと愛し合ってると知った途端、大激怒。40過ぎた農家の男である兄にならいいけど、若くて将来のある医者の弟には、ダメ!露見する本音と差別に、寒々しくなります。韓国人にとって、美しく学歴があっても、ベトナム人女性は蔑まれる立場なんですね。古い世代の人は、どこの国でも同じなんだろうなあ。うちの婆さんも、ボケる前は韓国人や中国人のこと、すごくバカにしてたし。my motherは、頼りにならない甲斐性なしな赤西や亀梨風日本人よりも、しっかりした金持ちのニカウさんやサンコンさん風外人のほうが、よっぽど娘の結婚相手として歓迎できる、なんて言ってますが...
 ウヌ役は、最近気になるイケメン、イ・ドンウク。
  
 純朴で優しいイメージの彼が、結構キツくて激しい性格の青年を演じていて、新鮮でした。でもやっぱ、顔は優しそうで素朴で、かっこかわいいドンウクくんって、イケメンだけど、美男すぎないというか、時々ちょいブサ入るビミョーさが。そこが萌え~なんだけど。背が高くて、スタイルも良い。ちょっと上川隆也を薄く優しくした感じ?たまに、海猿こと伊藤キノコに似てる瞬間も。
 ヒロイン役の女優は、ベトナム人じゃなくて韓国人?中山エミリ+杉田かおるみたいな顔?
 お兄さんと母ちゃん役の俳優も、いい味だしてました。
 ハノイの観光案内みたいなシーンも多く、目に楽しかったです。蓮の花が美しい。
 侵略はされても、侵略はしない!という韓国。ベトナムの悲劇を知って、韓国という国の不可解さが、また私の中で深まりました。
          
      ドンウっくん、今度はセクシーな大人の男役を♪
 
 

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