まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ロンドン探偵物語

2019-10-11 | イギリス、アイルランド映画
 「シティ・オブ・タイニー・ライツ」
 ロンドンの裏町で小さな興信所を営むトミーは、失踪したロシア人娼婦の行方をつきとめる依頼を受ける。調査の最中に娼婦の常連客だった男の他殺死体をホテルで発見したトミーは、やがて土地開発をめぐる陰謀や宗教団体の不穏な動きに行き当たるが…
 最近ハリウッドの大作に立て続けに出演し、知名度もじわじわ上がってきてるイギリス俳優のリズ・アーメッド主演作です。出ずっぱり、バリバリの主役な彼を見たのは初めて。会うたびに美男になっていってるような気がします。彼を初めて知った「ナイトクローラー」では、フツーのインド系青年としか認識しなかった、ほぼ気にもとめなかったのですが、「ジェイソン・ボーン」の彼にはイケメンレーダーがビビビと反応。ナイトクローラーの青年と同一人物と知って驚いた記憶が。「ヴェノム」の彼も洗練された美男だった。男優も女優同様、売れるとあか抜けますよね~。

 この映画のリズは、下層階級の移民でショボい仕事で食いつないでる3流探偵役なのですが、全然うらぶれ感とか荒んだ雰囲気とかがなく、ちょっと愁いがあって粗野だけど、どちらかといえば爽やかな優しい好青年って感じ。ハードボイルドな探偵役には、ちょっとイケメンすぎるかなとも。インド系移民の役といえば、白人や金持ちから怪しまれたり冷たくされたりするのがパターンなのですが、聞きこみするリズを誰も邪険にしたり無視したりしないんですよ。イケメンってやっぱ得!

 まだ若いせいもあるけど、一匹狼的な哀愁とかニヒルさは希薄。でも、雨の中で煙草を吸う姿とか、すごくフォトジェニックな美しい佇まい。インドに行ったことがあるM子にリズの画像を見せて訊いてみたのですが、こんなイケメン全然見なかった!と即答されました。インドだろうがイギリスだろうが、やっぱそんじょそこらにはいないイケメンなんですね。今回も思ったけど、リズってピエール・ニネに似てる!超小顔(坊主頭なので余計に小さく見えた)と大きな美しい瞳、優しそうな雰囲気など、ニネっちとカブる部分が多い。でもリズは意外と小柄?そういうところも、無駄な威圧感がなくて親近感。

 イギリスでは犬も歩けば棒ではなくスパイとテロに当たる。今回も事件の裏にその二つの影が浮かび上がってくるのですが、実は…な真実。スパイとテロを無理やりミスリードに使った感じがしないでもなかったけど、ロンドンを舞台にした犯罪ドラマにはもはやお約束、イギリスならではの魅力にもなってます。ロンドンが舞台といっても、観光名所にもなってる有名な場所はほとんど出てこず、生活感たっぷりな庶民の家とか店とか、イギリスといえばの貴族や名家とは真逆な底辺社会が主な舞台となっています。「マイ・ビューティフル・ランドレット」の頃から変わってない、人種や宗教の問題で物騒、不穏なロンドン。やっぱ住むのは怖いな~。

 事件の謎と並行して、トミーの少年時代の話も挿入されるのですが。あまり必然性を感じなかった。初恋の女とのロマンスとかも、かなり取ってつけたかのようだった。ヒロインとは呼び難いほど、見た目はニューハーフでキャラはビッチな女だったのも残念。トミーがどんな経緯で探偵になったのかが、全然説明がなかったのも気になった。

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