まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

脱獄男子♡

2019-07-23 | 北米映画 15~21
 「パピヨン」
 1931年のパリ。金庫破りのパピヨンは、殺人の濡れ衣を着せられ南米にある絶海の孤島送りとなる。偽造犯のドガと手を組み、生き地獄のような流刑地から脱出しようとするパピヨンだったが…
 スティーヴ・マックイーンとダスティン・ホフマン主演作のリメイク。大スターと名優が競演した旧作は、どちらかと言えば意識高い系映画ファン向けで、ライトな映画ファン、特に若い女性が食いつくような作品ではありません。その点この新版は、明らかに女性、特に腐女子を標的にした作りになってます。はっきりBLではなく、それより高度?な、いま流行りのブロマンス映画。セクシイなイケメンと可愛いイケメンが、命がけで助け合い庇い合い支え合い、ついでに脱ぎまくり合いなんて、腐女子狙い以外のナニモノでもないです。マックイーンとホフマン、二人とも偉大な俳優だけど、まったく腐的な萌えや妄想ができない。同じ内容でも、出演者によってまったく異なるテイストになるんですね。

 旧作のほうが、主演男優の格も作品のクオリティも評価も断然高いと思いますが、いまだに観る気がしないんですよね~。この新版にはすぐに飛びついたのにやっぱ私にとっては、非イケメンの名作<<<<イケメンの凡作駄作、なんですチャーリー・ハナムとラミ・マレックの顔合わせは、なかなか美味しゅうございましたとにかく二人とも、狙ってるとしか思えぬほど見た目も演技もBLカップルでした。

 「キング・アーサー」でもめちゃイケだったチャーリー、カッコいい外国人俳優my Best 10には確実に入りますわ。たまに若き日のブラピに似て見えるイケメンで、惚れ惚れしてしまうような肉体美に目はクギづけ!これでもかと言わんばかりに脱ぎまくってます。特に屋外シャワー、からの乱闘シーンでのケツ丸だし、あそこも見えそうな際どいアングルでの全裸は、眼福すぎるファンサービス。日本の某事務所タレントやヘボい俳優を見慣れた目には、そのラフでタフな精悍さといい強靭で美しい肉体といい、清冽なほどに“男”です。金髪・色白なので、男らしいけど男くさくないところが、濃ゆい男が苦手な女子にとっては口あたりがいいのです。
 日本でも大ヒットした「ボヘミアン・ラプソディ」でオスカーを受賞し、今をときめくスターとなったラミ・マレックを目当てに、多くの映画ファン(特に腐女子)はこの作品を観に行ったことでしょうか。

 フレディ役に続いて腐女子狙い撃ちに出たラミちゃん。ちびっこで童顔のメガネ男子なラミ、周囲の野郎どもからア○ルを狙われ(そこに大金を隠してるからだけど)常にオドオドキョドキョド、子犬のように不安そうに怯えながら、男気あふれるチャーリーのそばにピッタリ寄り添ってるのが可愛すぎ。チャーリーの肩に顔を埋めて寝たり(さすがにウザがったチャーリーが、スヤスヤ眠ってるラミを押しのけるのが笑えた)、今にもキスしそうなほどの至近距離と甘いウィスパーボイスでの内緒話などのシーンでのラミの仕草や表情が、いちいち乙女すぎ。ドガ、もうちょっとズルくてひねくれたキャラにしてもよかったのでは。俺が守ってやらねば!な、ほとんど可憐なヒロインになってたし。チャーリーほどではないけど、ラミもよく脱いでます。小柄でほっそりしてるけど、ボヘミアンの時よりも引き締まったカラダになってます。彼も屋外シャワー乱闘シーンで、キュートなケツを披露してます。

 とまあ、本来なら男たちの厚い友情のドラマ、地獄からの緊迫した決死の脱出劇、極限状態で身も心もボロボロになる迫真の演技、を堪能するはずの映画はずなのに、おっさんずラブを観てるのと同じぐらいのライトな楽しさしか感じませんでしたゲイ役で人気を博したことがあるイケメン(チャーリーもTVドラマ「クイア・アズ・フォーク」で)の起用によって、幸か不幸か腐女子ウハウハなプリズンブレイク映画と化してました。

 登場人物の誰ひとりとしてフランス人に見えなかったのは、まあいいとして。あの流刑地、あの脱獄、実話というのが驚きです。今でも北朝鮮の強制収容所とか、似たような地獄が現実にあるのが怖い。私なら半日で死ぬわ。脱出し回顧録を出版したパピヨンは、勇敢な不屈のヒーローになってましたが、何となく吉本興業の横暴を被害者ヅラで暴露した宮迫とカブってしまった。パピヨン、犯罪者ですから。金庫破りなんかせずにまっとうに生きてたら、あんな目に遭わなかったはずですし。

 ↑チャーリーの新作は、マシュー・マコノヒーやコリン・ファレル、ヒュー・グラントと豪華共演のガイ・リッチー監督作“The Gentlemen”です。ラミは007最新作で敵役!どっちの作品も楽しみ(^^♪
コメント
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