福寿草
みずかみかずよ
陽ざしが
やわらかな
早春の朝
まっていたように
目をあけた福寿草
―――― さあ どうぞ と
あふれそうに
ひかりのおさけをくんで
黄金(きん)のさかずき
陽ざしがかげると
しずかに花びらをとじるよ
寒さのもどった日も
まぶたをとじたままよ
そうやって
とろとろまどろみながら
黄金(きん)のさかずきに
大切なものをだいている
(『みずかみかずよ全詩集 いのち』石風社)
今年も庭の福寿草が咲きました。春の訪れを教えてくれるうれしい花です。陽ざしも温かくなり、日一日と花も大きく、見事になっていきます。サンゴジュとサザンカの下で、あまり日当たりがよくないのですが、毎年咲いてくれます。でも光が大好きな花です。今年こそはもっとお日さまの光が当たるところへ移してあげたいと思っています。
今月はそんな福寿草をすてきにうたった、みずかみかずよさんの「福寿草」の詩を選びました。福寿草がお日さまの光を浴びてお日さま色に花びらを開いている様子はとても感動的ですが、みずかみさんは「あふれそうに/ひかりのおさけをくんで/黄金(きん)のさかずき」とうたっています。「黄金のさかずき」とはうまいですね。見事な表現です。
あと一週間でお彼岸になりますが、ソメイヨシノより早く咲く桜があります。知っていますか。春のお彼岸の頃に咲くのでヒガンザクラと呼ばれています。年々、木が大きくなり見事に花をつけてくれますので、文庫に来た時にどうぞ見ていってください。
外に出て春を探してみませんか。道端でも見つかりますよ。見つけたら教えてください。
みずかみかずよ
陽ざしが
やわらかな
早春の朝
まっていたように
目をあけた福寿草
―――― さあ どうぞ と
あふれそうに
ひかりのおさけをくんで
黄金(きん)のさかずき
陽ざしがかげると
しずかに花びらをとじるよ
寒さのもどった日も
まぶたをとじたままよ
そうやって
とろとろまどろみながら
黄金(きん)のさかずきに
大切なものをだいている
(『みずかみかずよ全詩集 いのち』石風社)
今年も庭の福寿草が咲きました。春の訪れを教えてくれるうれしい花です。陽ざしも温かくなり、日一日と花も大きく、見事になっていきます。サンゴジュとサザンカの下で、あまり日当たりがよくないのですが、毎年咲いてくれます。でも光が大好きな花です。今年こそはもっとお日さまの光が当たるところへ移してあげたいと思っています。
今月はそんな福寿草をすてきにうたった、みずかみかずよさんの「福寿草」の詩を選びました。福寿草がお日さまの光を浴びてお日さま色に花びらを開いている様子はとても感動的ですが、みずかみさんは「あふれそうに/ひかりのおさけをくんで/黄金(きん)のさかずき」とうたっています。「黄金のさかずき」とはうまいですね。見事な表現です。
あと一週間でお彼岸になりますが、ソメイヨシノより早く咲く桜があります。知っていますか。春のお彼岸の頃に咲くのでヒガンザクラと呼ばれています。年々、木が大きくなり見事に花をつけてくれますので、文庫に来た時にどうぞ見ていってください。
外に出て春を探してみませんか。道端でも見つかりますよ。見つけたら教えてください。