日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

その傍らで竪琴を奏でていた  

2018-04-08 | Weblog
 サムエル記上19章 

  9節「ときに、主からの悪霊がサウルに降った。サウルは館で槍を手にして座り、ダビデはその傍らで竪琴を奏でていた」(新共同訳)

  1節「サウルは、息子のヨナタンと家臣の全員に、ダビデを殺すようにと命じた。しかし、サウルの息子ヨナタンはダビデに深い愛情を抱いていたので~」。小見出し「ダビデの逃亡」。サウルの殺意は遂に公になる。しかし、息子ヨナタンはこれを阻止しようと考えた。そしてダビデに注意を促がし見つからないよう隠れ場にいるようにと伝えた。そして翌朝野原に出て行き父の傍らで、その真意を確かめてみると言った(2~3節)。
  4節「ヨナタンは…ダビデをかばって話した。『王がその僕であるダビデのゆえに、罪を犯したりなさいませんように。彼は父上に対して罪を犯していないばかりか、大変お役に立っているのです』」。彼が命を懸けてあのペリシテ人を討ったから大勝利になり、それで喜び祝われたのに、何故罪なき者を理由なく殺すのかと述べると王はこれを聞き入れ、主に誓って殺さないと言った。ヨナタンはこれをダビデに伝え、元通り王に仕えた(5~7節)。しかしこの後も王はまた悪霊につかれ、傍らで竪琴を奏でていたダビデを槍で突き刺そうとしたが、ダビデは難を免れた(8~10節)。
  11節「サウルはダビデの家に使者を遣わし、彼を見張らせ、翌朝には殺させようとした。ダビデの妻ミカルはダビデに言った。『今夜中に避難して自分の命を守らなければ、明日は殺されます』」。ここでもミカルにより窓から逃げ出して難を免れることが出来た。サウルの使者が来た時、ミカルは彼が病気で伏していると言ったが、床を剥ぐと山羊の毛を頭にかぶせたテラフィムが置かれていた(12~16節)。サウルはミカルを咎めたが、逃さないとお前を殺すと言われたと偽って弁明している。難を逃れたダビデはラマのサムエルのもとに行き、サウルの仕打ちをすべて報告した。二人は共にナヨトに行き、そこにとどまったが、ダビデの行方をサウルに告げる者がいた(17~19節)。
  20節「サウルはダビデを捕らえようと使者を遣わした。彼らは預言者の一団が預言しているのに出会った。サムエルが彼らの先頭に立っていた。神の霊はサウルの使者の上にも降り、彼らも預言する状態になった」。サウルはこの報告を聞いて他の使者を遣わしたが、彼らもまた預言する状態になった。三度追っ手を送ったが、彼らも同じ状態になった。サウル自身がラマに向かい所在を訊ねたが、ラマのナヨトに行ったと聞き、そこに向かった。彼自身も預言の状態で歩き続け、着物を脱ぎ捨て、一昼夜、サムエルの前に裸のままで倒れていた。このため「サウルもまた預言者の仲間か」と人々が言ったとある(21~24節)。これはサウルが王の召命を受ける前に既に記され、サウルの流言(りゅうげん)となっていた(10章9~11節)。
 サウルは悪霊に憑かれて正常ではなかったのである(18章10節see)。殺意に取り囲まれた時のダビデの祈りが詩59編になって記されている。
 「わたしの力と頼む神よ、あなたにほめ歌をうたいます。神はわたしの砦の塔。慈しみ深いわたしの神よ。」(18節)

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