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「ユニットケア」を活かしていくヒント 

2013年04月12日 | Weblog

厚生労働省が2002(平成14年度)から「新たに整備する特別養護 老人ホームはユニットケアが基本である」と発表して10年。介護施設でユニットケアが主流となっています。迅速に対応できる人員配置にすることで顔なじみ、個別ケアが進むと考えられたが、必ずしもそうではない面もあります。

『ユニットうつ』という言葉も聞きます。顔なじみになればいいけど、犬猿の中でも四六時中一緒にいなければならない。これは職員にとっても、お年寄りにとってもつらい。職員同士の関係、お年寄り同士でも、合わないのに狭い空間に居続けるのは苦しいと思います。

ユニットのいい面をいかしつつ、なにかこの閉じた空気を解消できないだろうか?そんなことを思っていました。

僕がリハビリアドバイスでお邪魔している、特別養護老人ホームO苑での今年のリハビリ委員会の目標に「ユニットに閉じこもらず、各ユニットで協力し合おう」というものが挙がりました。たとえば日当たりがいいユニットで畑をするなら、それに興味のある他ユニットの方を巻き込んでいく、ユニットを越えて会いたい人を増やしていく、など、そんな取り組みのアイデアです。今年、その視点でがんばって、良い取り組みを発表しよう、と意見がまとまりました。どんな取り組みが出てくるか楽しみです。

 


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2 コメント

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Unknown (王子)
2013-04-14 22:17:03
以前、よく悩まされたテーマです…。うちの場合、職員さんも利用者さんも、愚痴や不満をケアマネや相談員が聞くことが多いです。たくさん聞くので聞く力も自然と身につき、最近ではそうゆう悩みはなくなりました。生きてれば愚痴や不満はつきもので、それは向き合うしかないと割りきってますね~。閉じた空気は家庭に比べればマシで、他人である分なんとでもなりますし。ほんとの家庭のほうがごちゃごちゃありますからねぇ。どうあれきわめて人間的な活動やと思てまして前向きに捉えてます。
コツは、現場から離れてるケアマネや相談員が愚痴や不満を受け止めてくのが妥当とゆうのがコツでしょうか。
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Unknown (松本)
2013-04-15 23:15:00
王子さま ありがとうございます。問題のない家庭はないように問題のないユニットもない、ですね。ケアマネ、相談員が聞く力を持っているとホントいいですね。
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