厚生労働省が2002(平成14年度)から「新たに整備する特別養護 老人ホームはユニットケアが基本である」と発表して10年。介護施設でユニットケアが主流となっています。迅速に対応できる人員配置にすることで顔なじみ、個別ケアが進むと考えられたが、必ずしもそうではない面もあります。
『ユニットうつ』という言葉も聞きます。顔なじみになればいいけど、犬猿の中でも四六時中一緒にいなければならない。これは職員にとっても、お年寄りにとってもつらい。職員同士の関係、お年寄り同士でも、合わないのに狭い空間に居続けるのは苦しいと思います。
ユニットのいい面をいかしつつ、なにかこの閉じた空気を解消できないだろうか?そんなことを思っていました。
僕がリハビリアドバイスでお邪魔している、特別養護老人ホームO苑での今年のリハビリ委員会の目標に「ユニットに閉じこもらず、各ユニットで協力し合おう」というものが挙がりました。たとえば日当たりがいいユニットで畑をするなら、それに興味のある他ユニットの方を巻き込んでいく、ユニットを越えて会いたい人を増やしていく、など、そんな取り組みのアイデアです。今年、その視点でがんばって、良い取り組みを発表しよう、と意見がまとまりました。どんな取り組みが出てくるか楽しみです。
コツは、現場から離れてるケアマネや相談員が愚痴や不満を受け止めてくのが妥当とゆうのがコツでしょうか。