イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「仏の発見」読了

2012年09月26日 | Weblog
五木寛之/〔著〕 梅原猛/〔対話〕 「仏の発見」読了

この本はすごい。
ものすごい知性が詰まっている。対話は仏教にとどまらず。文学論、哲学、人生論。なんでもありだ。

主題の仏教については、真言宗と浄土真宗が大きく取り上げられている。
真言宗では古代の神道と仏教の関係が語られている。まったく別の宗教であるはずだが、古くからあった八百万の神々を崇める風土の中に仏教がうまく融合していちばんきれいな形で出来上がったのが真言宗だと教えてくれている。
金剛峰寺を訪ねると、伽藍の中にひとつだけ神社ある。なんとおかしな・・・と思っていたがこれが日本人の心を象徴しているのかと思うとなにやら誇らしく思えてきた。
初詣にいくと神社であろうとお寺であろうと、のべつまくなしお参りにいくので自分でもどうなのかなどと思っていたが、いろいろなものを自然に受け入れる日本人のこころなのだと思うと、来年は堂々とどこへでも行けるのだ。

浄土真宗では、往相還相という言葉が出てくる。よくは理解できないのだが、あの世へいって往生して、再びこの世に還ってきて人々を救済する・・。まあ、徳を積んで人を助けなさいとでも解釈できるのだろうか?
なむあみだぶつ・・・とつぶやいているだけではないのだ。

日本の国では明治維新のときにこの神仏習合のバランスが崩れて教育の中に神道だけが残った。戦時体制になって国家神道になって戦争に負けてそれもなくなってしまった。
教育から宗教心が消えて65年たつと人が簡単に人を殺すようになる世の中になってしまった。親子でさえも・・。
神仏がなくなって、日本の国は合理的で科学的な文明の中で発展をしてきた。しかし、梅原猛は、そろそろ何か自分より大きなものを恐れる思想に帰らなけれなければならないとつぶやいている。

まったく同感だ。
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2 コメント

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難しい本を読んでますね (タフネス)
2012-09-27 05:55:26
私は今、玉岡かおるの本が面白いと思って読んでます
『お家さん』は神戸の鈴木商店の顛末を女性の視点からかいてて面白かったな!
私は金子直吉の信奉者ですからとても興味が有りました
同じく[天涯の船]・・これも最高でした
今は同じ作者の『銀の道一条』を呼んでます。
この後は日本の小説を離れ、中国の歴史時代小説に入る予定です
Unknown (イレグイ号)
2012-09-29 12:23:30
タフネスさん、
いつもコメント、ありがとうございます。
玉岡かおるは、「夢食い魚のブルーグッドバイ」という本を読んだことがあります。若い頃に読んだので心に沁みました。

『お家さん』というのは、読んだことがありませんが、タフネスさんの人生ともなにか重なるものがあるのでしょうか。
僕も今度、読んでみます。

自分で本を探すと相当偏った内容になってしまうと思います。また、いろいろな本を紹介してください。
楽しみにしています。

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