イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「水中考古学 - クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで」読了

2019年08月28日 | 2019読書
井上たかひこ 「水中考古学 - クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで」読了

「昆虫」考古学に続いて今度は「水中」だ。
これはなかなかロマンがある。遠い昔、海に沈んだ船や建造物を探し出してそこに眠る遺品を陸上に引き上げて調査しようというものだ。
トルコはボドルムの海に沈んでいる、エジプト時代の貿易船、16世紀のイギリス軍艦メアリー・ローズ号、処女航海で1300メートルだけを航行して沈んでしまったスウェーデン海軍のバーサ号、元寇船、東インド会社のガレオン貿易船、14世紀の中国、韓国の貿易船、クレオパトラの海中宮殿などなど。エルトゥールル号、タイタニック号の話題も含まれている。

特に貿易船のお宝は考古学者でなくとも興味をそそる。おそらく、鋼鉄製の船が建造されるまでは、外洋を航行する船にはすべからく高級なお宝が積まれていたはずだ。当時の庶民の生活はそれこそ半径3キロメートルくらいで完結していて、それより遠くのものを手に入れたい人たちというのは権力者や金持ち。危険を冒してもたらされる物はすべてお宝だ。
エジプト時代の貿易船には青銅の原料になる銅と錫やガラス細工の原料になる色とりどりのガラスの塊、それに本物の金貨。東インド会社や中国、韓国の貿易船には日本製の陶磁器や香木、べっ甲、香辛料。そしてそれらは海底の砂に埋もれて低酸素状態が保たれているので船体も含めてかなり良い状態で保存されていることが多いそうだ。

もう、それらを眺めているだけでうっとりしちゃうんじゃないだろうか。できればそんなお宝のひとつの金貨などを小銭入れのなかにしのばせておいて、たまに眺めるというのがすごく楽しそうで憧れる。

沈没というと、最近やたらと自分の船たちが沈んでゆく夢を見る。これはまぎれもなく去年の台風のトラウマなのだろうけれども、今の港じゃないどこかに係留をしていて、なぜだかそこは浅い岩場でその岩に引っかかって船が傾いているのだ。夕べも、つい最近戦艦大和内の快適生活というテレビを見ていたせいかそんな夢を見た。
そして、その夢の途中で、「こんな場所は見たことがない、これはひょっとして夢かもしれない。ああ、やっぱり夢だった。」と目を覚ましてトイレに行ってまた寝るのだ。

僕の船なんて、ガラクタしか積んでいないんだから、セイレーンの魔女は無視してくれておいていいんだからね。といつも願っているのだ。
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