意外と社会派(予定)

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結局、再生可能エネルギーは蓄電池まち

2011年06月15日 | 自然・環境・エコ
電気は溜めることができない。
いくら発電量を誇っても、常に供給し続けることが優先されるのです。

例えば、お米を炊いているときに、電気が止まれば生煮えになって食べられない。
もったいない。
まぁ、家電ならいきなり止まってもそこまで気にしなくてもいいでしょうが、工場などの機械・・・・・特に精密機器は壊れる原因にもなり、その時の損失は計り知れない。
それを防止するためには常に消費量を少し上回る電力を供給する必要があるわけです。

要するに電気は『如何に安定供給をするか?』に尽きるわけです。

今までは、原子力でベースになる電力を作り、火力などで消費量が上がった時に対応していたわけです。
では再生可能エネルギー・・・特に推進されようとしている太陽光や風力発電はどうか?
風や太陽光では発電量が安定せず、出力を上げたいと思っても上げられない。
このどちらも担うことができないのです。
安定供給が見込めないのであるなら選択肢から外すべきで、素直に火力発電に定めて、どの燃料を使うのかを考えたほうがマシですね。

もっとも、再生可能エネルギーに全く芽がないというわけではない。
電力を安定供給できる装置・・・蓄電池があればいいのです。

蓄電池さえあれば、電気を溜めて出力を一定に保つことは可能です。
そうなれば、十分に電力供給の一翼を担うことができます。
でも逆に言えば、これがない以上、いくら太陽光パネルや風車を普及させても無駄なのです。

ならば、蓄電池の開発に力を注ぎ込むべきじゃない?
蓄電池なら、車に船に飛行機に・・・もっと言えば、潜水艦などの軍事転用も可能でしょう。
所詮、風車や太陽光パネルなんて応用の利きにくい末端技術ですね。
仮に、風車や太陽光パネルの技術開発が負けても、蓄電池で儲けたお金で最高水準のものを輸入すればいいだけです。
太陽光パネルなどの普及は、良い蓄電池ができてからしない限り無駄に終わるでしょう。
少なくとも税金を今すぐに大量投入するより、安く済みます。

結局、再生可能エネルギーは蓄電池まちなのです。

もっとも、世界中が蓄電池の開発しているのに、未だ高効率のものはありませんね。
チャンスと言えばチャンスだけど、いつになるのことやら・・・。


ところで、一度蓄電池に溜めてから使おうとすれば、発電効率が悪くなるよね?
たぶん良くて7~8割くらい?
そうなるとただでさえ発電効率が悪い再生可能エネルギーなのに実用化は難しいのでは?
少なくとも火力発電とどちらが効率的かも併せて考えないといけませんね。

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2 コメント

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Unknown (その蜩)
2011-06-17 23:45:36
そうなんですよ、蓄電池は今なにかブレークスルーが無い限りは、大きく性能が上がることはありません。

だから、今使われてる電気というのは常に発電されている物な訳です。

つまり、蓄電出来ず、海外に電気を輸出出来ないという状況で、今とは比較にならない規模の太陽光発電を各家庭や企業で始めて、孫氏が言うように、それを無駄に消えようと全量買取義務というのを作った場合、どうなるでしょうか。

おそらく太陽光パネルをレンタル形式で無料でばらまくだろうソフトバンクはぼろ儲けするかもしれませんが、ピーク時に発生するケタ違いの膨大な電気を全部買わされる電力会社はそれを電気代に転嫁するしかありません。或いは税金に転嫁されるかもしれません。
結局、一部の太陽光発電の業者が儲けるだけで、国民レベルでは出費が増えるということになるだけかもしれません。

しかも、太陽光パネルというのは、みな等しくピーク時を迎え、みな等しく発電できなくなってしまうわけです。基本的に今のままの太陽光パネルならば。
しかし、その太陽光パネルが発電できない間にも電力は必要ですから、その間は火力発電など、出力コントロールが容易で安定した電力を発電できる発電所をバックアップで稼働できる状態にしておいて置かなければなりません。
ドイツなんかは、それをフランスから買い、オランダなどに売ることが出来ますが、日本はむりですから、一国で全て完結しなければならないわけです。

そう考えると、結局単に孫正義一人勝ち予定の新たなビジネスでしかないと言うことがよくわかります…。
管理人 (赤熊)
2011-06-18 17:52:08
その蜩さん、こんにちは。

蓄電池のブレイクスルーは・・・何十年も世界中の科学者が研究して、成し遂げらていないことなので、それがこの10年20年でできるとはどうしても思えませんね。
今、普及させても完全に皮算用になると思います。

それに家庭用にするならいくつも課題がありますよね。
蓄電量やコストは言うに及ばず、あまりにも危険な物質なら使えないし、点検・交換しやすくないといけないし、寿命と廃棄処理を考えないとダメでしょう。
・・・問題山積ですね。

もし仮にできたとしても、即座に普及謎ありえないので、そのタイムラグを使って太陽光パネルなりを推進すればいいと思います。
まぁ、何十年後かの話になると思いますが。

一応、揚水力発電という蓄電施設はありますが、そうするとただでさえ悪い発電効率がさらに下がりますものね。
ダムを幾つも作らないといけないだろうし。

そんなことを考えると、やっぱり芽がないよね・・・と思いつつも、それならば何で孫は推進しているのか疑問ですね。
大よそ、その蜩さんがおっしゃっていることを目論んでるのでしょうね。
経営者として褒めるべきか、権力者に取り入る姿を浅ましいというべきか・・・。
もっぱら後者だと思いますが、国民にとって迷惑極まりない話ですね。

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