山奥の鍛治工房

趣味でやっている鍛冶作業の記録

研ぎをかけるとき

2008-09-06 03:39:54 | Weblog
よく目にする砥石であるが、原型は立派な直方体である。
しかしながら、真ん中ばかりで研いでしまいがち。
面直しをせぬと、画像のごとし。
これまこと研ぎにくい。
全体を使うて研げと、物の本には書いてあるがどうも
それは無理。だって個人差あろうし、結局は真ん中で研いで
凹むのは道理。
そこで、鍛冶研ぎ。(岡山時代に押し掛けで刀鍛冶に出入りしてた頃教わった方法)
こんな道具がある。
「へ」の字になった木製の砥石押さえなる道具をもって
砥石を押さえ、研ぐ。(作るのがちょいと難があるけども)
 砥石にもちょいと細工(もったいないけどな)
 端をちょいと削ってテーパー加工。
 それをやらんでも、端っこからちょくちょくと研いでいくのがベスト。
真ん中からまっ二つに折れず、天寿ほどは全うする。
 昔の人の知恵を拝借しただけの話。
 これでやってみたところ、意外とよかった。ただしストロークが短いので
何かと気ぜわしくガシガシと研ぐことにはなるが、だんだん長くなってゆく。
 ということで、再現してみたい方法ではある。
 人工砥石と天然砥石と比較する上でも試してみたい。
 それ以前に、実家の砥石の面を直さんことにはどうもならんけども(汗)
 

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