まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

リニア導水路トンネル問題で静岡市長に申し入れ。山岳4団体と市民ネット

2015年04月28日 | ニュース・関心事

※※申し入れ文書
静岡市長  田辺信宏様    
環境局長  小林正和様     ...
環境局次長 秋山正廣様                2015年4月28日

リニア中央新幹線の導水路トンネル計画の
「新たな自然環境改変」についての申し入れ

                南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡              
共同代表 松谷 清 他4名
            連絡先 静岡市葵区鷹匠3-3-1地球ハウス
          ℡054-209-5676 Fax054-209-5675
静岡県山岳連盟 代表 滝田博之      
静岡市山岳連盟 代表 松永義夫
静岡県勤労者山岳連盟 代表 竹本幸造
公益社団法人 日本山岳会静岡支部 代表 大島康弘                  
連絡先 427-0011島田市東町1584
tel 0547-34-3032

 4月14日、静岡県中央新幹線環境保全連絡会議第2回水資源部会が開催され東海旅客鉄道株式会社(以下JR東海)より4月2日開催された同社内の大井川水資源検討委員会において大井川の水減量対策として3案の中から導水路トンネル案を採用していきたいとの報告がなされました。
内容としては「導水路トンネルは、恒久的かつ確実に大井川に水を戻すことができ、必要に応じて導水路トンネル取付位置までトンネル湧水をポンプアップすることを付加することにより、多くの方々が利用される中下流域の水資源利用への影響は生じないと考えます」とされました。
 委員より「本線における毎秒2トン減量するといわれる水系や断層、導水路トンネルについても同様にデータの公表を求める」「全体の工事スケジュールはどうなっているのか。導水路トンネルは本線工事より先になるのか」「関係する地域住民への直接の説明会や議会への説明をどのように考えているか」「導水路トンネルによる大井川、沢の水や生態系への影響はないのか」など質問や意見が出されました。
 導水路トンネルは説明によれば12キロという本線より長く大幅な「新たに自然環境の改変」を伴うもので、昨年の環境影響評価手続きにおいてはまったく審議されて来なかった対策計画です。許可された中央新幹線工事計画の一部としてJR東海による独自調査や環境保全連絡会議への報告だけで済まされるものではありません。
昨年の環境大臣意見の総論部分(2)追加的な調査、予測及び評価の実施におい
て「本事業は工事期間が長期にわたるものであることから、事業実施区域の社会環境、生活環境又は自然環境の変化があり、予測しえなかった変化が見込まれる場合は、その変化の状況を踏まえ、工事中及び供用後における評価項目を再検討した上で、改めて環境影響について、調査、予測及び評価を行い、適切な環境保全措置を講じること。また、新たに自然環境の改変を行う場合、工事実施中に新たに環境影響に係る知見が判明した場合等、本評価書における予測の前提条件が変化した場合にも、同様の取扱いとすること。」と示されています。
 この導水路トンネルは「新たに自然環境の改変」に関わるものであり、南アルプスエコパーク管理計画にも大きく影響するものであり、環境アセスメントの手続き、あるいはそれに準ずる対応策を検討する必要があります。既に市長は4月15日定例記者会見で「厳しくチェックする」と発言をしてくれています。そうした経過を踏まえ、以下の要請を致します。

1、 静岡市の環境影響評価専門家会議を招集し、これまでに静岡市がJR東海より入手している水資源対策に関わる資料、導水路トンネルに関わる資料を提示し対応策に関しての協議を行うこと。
2、 環境影響評価専門家会議において環境影響評価、あるいはそれに準ずる手続き、協議を開始するためにJR東海に水資源対策や導水路トンネルに関しての対応計画について専門家会議への説明を行うよう要請すること。
3、 それらの説明をもとに、環境影響評価専門家会議に静岡市長から水資源対策、導水路トンネル対策についての提言を諮問すること。
4、 環境影響評価専門会議の答申をもとに静岡県知事に対して環境影響評価、あるいは準ずる形の意見を環境省、JR東海に申し入れを要請する静岡市長意見を県知事に提出すること。
5、 静岡市が昨年度調査委託した水資源や自然環境など調査報告書を市民に公開すること。
                                  以上


最新の画像もっと見る