松輪で10キロ

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船舶免許を取ってみた

2013年02月17日 | 釣り番外
例年どおり、釣りは冬眠期間のこの時期。暇に任せて、以前から「いつか取ろう、いつか取ろう」と思っていた船舶免許を取ってみる事にした。

取り方は受験コースと教習所コースの2通り。違いは前者が自分で試験場に行って国家試験を受ける方法、後者が教習所通って国家試験が免除される方法。ま、車と同じだね。て事で、当然オレは国家試験免除の教習所コースw。グランドラインを目指すので航行区域制限のない1級です。

国家試験が免除される国交省認可の施設ってのを調べてみると意外と選択肢少なく、本牧のJIES関東ってトコに申込み。

 

講習は、学科1(一般)を2日、学科2(上級)を2日、実技を1日の計5日間。(時間割

それぞれの講習後に試験があり、3つの試験を合格する事で晴れて免許取得となるようです。JIESの場合、たとえ試験に落ちても1年以内は何度でも再試験を受けられるとの事で気は楽です◎。


■ 学科1・2

学科は1、2共に9時から17時までみっちり。覚える内容が多く、2日づつの講習じゃどうみても時間が足りないので残業あり。予習なしじゃ合格は難しいかも。2でやる海図が楽しかった。

 

試験後は受付前に答えが貼り出されるので自己添削。1が46点/50点、2が満点/14問で、どちらも合格
ちなみに試験に出る問題はこんな感じ。>学科試験問題集 (※操縦者の心得~運航までが学科Ⅰ、上級運航Ⅰ、Ⅱが学科Ⅱ)


■ 実技

さて5日目。いよいよお楽しみの実技。ロープワークもバッチリ練習したし、当日は朝から良い凪でワクワクします。

 

桟橋で1時間ばかり出航前点検とロープワークの教習。そしていよいよ出航です。操縦するのは7mの船外機船(写真の桟橋左先の船)。

桟橋前で1時間程、前進、後進、停止、変針の練習をし、いよいよ大海原へ!ヨーソロー!トラファルガーロー!

ベイブリッジをくぐり本牧を後に、根岸港へ船を向けます。変針の指示は教官が出しますが、見慣れた釣船を横目に、自分の操舵で東京湾を進む爽快感といったらもう


根岸港は船の往来がほぼないので、ブイを3つ浮かべて蛇行(スラロームですな)、浮かべたブイを人に見立てて救助。
そして最後に岸壁を使って(左・右舷)着岸と(前・後進)離岸の練習。救助と着離岸が難しかった。

その後、横浜ベイサイドマリーナまで走って係留。15分程、トイレ休憩と急いで昼食。ここで試験官を乗せて試験開始です。軽く緊張w。

桟橋で出航前点検からエンジン始動、暖機、ロープワーク。そしてまた根岸港へと向かいます。

マリーナを出ると、さっきまでベタ凪だったのに北が吹き出してて、波と飛沫でワイパーオン!根岸港までの航行中に変針や増減速、衝突避航の試験。

根岸港で蛇行、救助、離着岸の試験をやって終了。朝のベタ凪と違って救助も離着岸も難易度5割増しぃー!

本牧までの帰り道。試験官が釣り好きで運転してる横からポイント解説w。(操船楽しいし、1年間は何度でも挑戦できるみたいだから不合格でもいいな。)なんて思ったりして。

当日、オレが運転したコースはこんな感じでした。(なんか横浜のマゴチ船とコース被ってます)>実技コース

実際操船してみて、凪の海なのに、海を走るのって思ったより大変だった。
いつもお世話になってる船長達をちょっと尊敬してしまったぞ。(ちゃんと船止めろよ)とか、もう言いません。


■ 合格通知

実技から3日後に合格通知が、10日後に免許証が郵送されてきました。意外と呆気ない。
車の免許証とは違って、プラスチックのトランプみたいでペラペラ。濡れてもいいようにって事かな。

 

ま、これで晴れてキャプテンたけ誕生(肝心の船がないけど。汗)。全長20mまでなのでブラックパール号やサウザンドサニー号はダメだけど、普通の遊漁船なら操船できるぜ!隠居したら小さくていいから船欲しいな。レンタルとかもあるみたいだから、たまには操船練習しないとね。

3週間、仕事行くより早起きの週末や、長~い授業はキツかったけど、久し振りに毎日カリカリ予習もしたし、試験の緊張感も味わえて楽しかった。”オレのビルジポンプ”の意味もわかったし。

それにしても、JIESの教員は学科1、2、実技の全ての教員が、教習中に飴チャンを配るんだが、あれは教育方針なのだろうか?