あんなに見えていた眼が、加齢と共にいよいよ不自由になってきた。
若い時から近視には縁がなく、身体検査時の視力検査では表の下の方までよく見えた。40歳を過ぎたころ遅れて入った暗い会議室のプロジェクターの表が滲んで見えて、「ピントが合ってないんじゃないか」と言ったら、同席の仲間から「え~眼が悪くなったんじゃないですか」と返されて眼科医で検眼してもらった。
近視ではないものの乱視が入っているとの診断があり、その足で眼鏡屋に寄って人生の初眼鏡を作ってもらった。お陰でよく見えるようになったが5年もしないうちに手元が見にくくなり、遠近両用眼鏡にお世話になった。
定年を過ぎた頃からパソコン用に中近用眼鏡を買い足して今に至ったが、最近は本の活字や並んでいるCDケースの背文字が判読しにくくなり、眼がとても疲れる。最近耳が少し遠くなってきたかみさんと目に不自由を来たしてきたMacchanとの間で、落語になりそうな聞き間違い見間違いが増えてきたような気もする。
健康に送れる余生は互いに「あと10年前後か?」と踏んでいるが、連れ添って半世紀以上になるMacchan夫婦は、補聴器の新調と強い度の眼鏡への買い替えを迫られている。