団塊世代MACCHAN(まっちゃん)の、<人生これから>だよ!

リタイア後16年、人生を日々面白がる楽しみを綴ります。健康と家族と友人を大切にする、年金生活爺さんの「残日録」です。

酒類業界の一斉値上げ?

2013-09-05 | 日々雑感
円高の影響か?アベノミクスのマイルドインフレ演出の影響か?この数週間酒類業界の価格の動きが気になる。円安ならガソリンや小麦・乳製品の値上げがTVや新聞で取り上げられるほどのニュースバリューなのに、酒類はマスコミにあまり取り上げられないまま静かにしかも大幅に値上がっているのだ。

特に輸入ワイン・スコッチの値上げ幅が10~20%と大きく、次いで焼酎や日本酒の安売り価格も5~10%は上がっている。毎週のように店頭を覘く「リカマン」の店員さんに「いやぁ~急に値上がりして酒飲みにはつらいやぁ」と言うと、「円安の影響なんですよ、店長に言っておきますね」とマニュアル的優等生回答。

しかし業界の最大手サントリーのウィスキー価格はほとんど上がっておらず、国産が90%以上を占めるビール系飲料の値段は材料の多くを輸入に頼っているにもかかわらず、値上げ幅は数%未満だ。さてここでへそ曲がりのMacchanの推論。

前述の大幅値上がり輸入品種の多くはサントリーやキリンなど、食品飲料業界の大手がこの10年独占輸入販売権を購入したり、大金を投じて歴史ある海外の企業そのものを買収してきた。政権の主力経済政策の一つ、マイルドインフレの要因である物価1%上昇の先鋒を担って、物価に疎いおと~さんの趣味趣向品分野に切り込んできたか?

購読している朝日新聞の切り込みは弱くて読んでいられない。「日本酒値上げの秋」という見出しで経済記事に仕立てているが、インタビューした業界の窓口「日本酒造組合中央会」の言い分を真に受けて書いている。曰く国産米60Kgあたり11年度は8750円、13年度は1万2千円に急上昇だと。庶民が食する米の価格をスーパーで取材してみるがいい、2年間で40%値上がったなど誰に聞いても裏づけは取れないだろう。

かくして大手の寡占状態になってしまった酒類業界は、まさに言い訳をしやすいところから値上げの揺さぶりをかけてここを先途に利益確保に入った。表向き国民の味方を標榜する大手の新聞社は、真実の裏づけを足でかせいでとる取材手法はとうに諦めて胡坐をかいているように見える。
Macchanは姑息にも値上げ前のバレンタインやティーチャーズの値段で売っていた、マイナーブランドのスコッチを1本だけ購入して久々のハイボールを飲んで溜飲を下げた。

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