団塊世代MACCHAN(まっちゃん)の、<人生これから>だよ!

リタイア後16年、人生を日々面白がる楽しみを綴ります。健康と家族と友人を大切にする、年金生活爺さんの「残日録」です。

青春18切符は定年後旅行の強力武器だ

2007-08-30 | 旅行
世界遺産「姫路城」も、浜松から2300円で見物可能!

金があまり無くても、時間がたっぷりありそうなこれからの人生は知恵と工夫次第でいくらでも楽しくなりそうな気がする。旅行もその一つだ。55歳の役職定年以降は工夫しながら夫婦で旅行してきた。そんな中で最近また見直して頻繁に使用しているのが、「青春18切符」だ。

この切符は今年20周年を迎えたJRの、根強いファンをたくさんもつロングベストセラーだ。学生の春、夏、冬の長い休みに照準を当ててスタートして、この名前がついているらしい。しかし昨今のこの切符の使われ方を見ていると、どうやら少子高齢化社会を反映して、我々団塊世代を中心に50台以上の層に圧倒的にファンが多いと思われる。この春、発売20周年を記念して、通常5回¥11500のチケットが¥8000で販売されたときはもの凄かった。夜11:00ごろ浜松駅に到着した普通列車から降りてきた乗客は、70%くらいが自動改札が通れない青春切符を手に持ったわれらが仲間だった。恐るべし”新”青春パワー!!

今週もまた平日休んで火、水1泊2日の「文化遺産を巡る旅」に出かけた。夫婦併せて4回分のチケットを確保して、向かった先は姫路と倉敷。目的は言わずと知れた、追試無しで世界遺産に認定された「姫路(白鷺)城」と文化の薫り高い「大原美術館」だ。今回は初日早朝、浜松を出発して昼には姫路に着いた。

姫路駅から見えた目指す城は、テレビ番組の「世界遺産」で見た圧倒的な迫力と異なって、「なんだ、あれかよ?!」と思うくらい謙虚に見えた。駅から歩いて約15分、各交差点で立ち止まるたびに白鷺は迫力を増していく。城の内堀を渡り、坂を登って行く頃にになると、「これが400年以上前に、当時の権力が金に飽かせて人々の知恵と力を総動員して造った大木造建築なんだ」という少ない前知識が頭の中をぐるぐる巡る。中に入ると樹齢500年以上の大木を惜しげもなく使用した構造で、なんと高さ30M近い5階建てだ。数百人の観光客が一度にガタガタぞろぞろ歩き回ってもびくともしない。当初の3時間滞在を2時間近くもオーバーさせ、大汗の塩を含んでポロシャツが色を変えていたが、かまわず祖先の偉業を振り返りながら城周辺庭園施設も歩き回った。

宿泊は、電車を2度乗り継ぎ1時間半更に西へ移動した倉敷だ。用意周到に分厚い会社の契約施設一覧ガイドブックから予約したビジネスホテルは、一泊一人なんと¥2900也。使用は最初で多分これが最後?だろうな。ツインルームは契約対象ではないとのことで、安い宿泊料には勝てず、結婚後33年で初のシングルルーム泊の一晩別居となった。これもまあいいっか??

加齢による?朝寝できない症候群で、7:00には行動開始。市や商工会議所が永年努力して観光街づくりをしてきたなと思わせる「美観地区」には、もうじっとしていられない熟年夫婦が何組も繰り出して写真を撮り合っている。そこいらを散歩して時間をつぶし、9:00の開館を待って事前研究した数施設を巡ったが、何と言ってもハイライトは「大原美術館」だ。100年も前に紡績業で財を成した大原孫三郎氏の、今で言う企業メセナぶりも凄みがあるが、画才を買って古今東西の美術品を集めさせた画家の児島虎次郎の並々ならぬセンスと企画力、そのパトロンに対する説得力にも思わず唸ってしまった。

国民として心から誇らしいと思った瀬戸内の文化都市とも、14:00にはお別れだ。これから先1~2時間毎5~6回の乗換えがある。しかし、車窓から最近目だって増えてきた田圃の鷺を数えるもよし、瀬戸内名物を肴にビールを飲むもよし、永年遠ざかっていた小説に没頭するのもまたよし。浜松までの7時間余りは色んな楽しみ方ができる。今回の心身堪能旅行の総経費、二人で3万円余り。もちろん目、心、お腹の満足代全て込みであった。さあ、次はどこにしよう??
コメント (2)
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