団塊世代MACCHAN(まっちゃん)の、<人生これから>だよ!

リタイア後16年、人生を日々面白がる楽しみを綴ります。健康と家族と友人を大切にする、年金生活爺さんの「残日録」です。

定期健診と定期点検の怪 その1

2007-08-24 | 健康管理
今月たまたま自分の定期健康診断と車の定期点検をやってもらって、同じ類の「何かちょっと変だな」を感じた。

定期健診は今年は8月初旬に日時を指定され、会社の健康管理センターで受診した。午前中、健診と体力測定そして1時間の健康講話があった。全て終了して12:00、ちょっと前から胃検査のバリュウムを排出するための下剤が効いてきて、お腹がゴロゴロ言っている。健診結果の無罪放免者は名前が呼ばれて、いち早く退出できる。トイレにも行きたいし、去年に続いて無罪で早く解放してくれないかな、という願いも空しく名前を呼ばれることはなかった。居残り組みには、午後から担当医の説明があるという。「ヤバッ」脳裏にあれかなこれかなと、よしなしごとが浮かんだ。

それからトイレには2回行ってすっきりはしたが、気持ちがすっきりしないまま指定された13:15を迎えた。いよいよ担当医の説明だ。「昨年に続いて、健診項目はこれと言って悪いところはありませんね。胃のX線検査も異常がありませんね」『じゃなんで居残り組みなの? はっ早く結論を言ってくださーい』と心がせっつく。「今年は5年に1回の、ペプシノゲン検査というのをやりましたが、値がちょっとーーー。あなたの場合は胃の粘膜を守るペプシノゲンという物質の量が少なく、萎縮性胃炎ではないかと思われます。萎縮性胃炎とは、胃の粘膜が老化して薄くなった結果消化機能が低下し、胃癌やポリープができやすい状態をいいます。X線検査結果は異常なしですから大丈夫だとは思いますが、念のために胃カメラ検査受けときますか? 紹介状を書きますので、X線写真と一緒に持参して受診してください。じゃ、お大事に」「あっ、どうもありがとうございました」

『何がお大事にだよう。何の自覚症状もないのにどうせいっちゅうのーーブツブツブツーー』 そして小心な私は以前に何回か胃カメラ検査を受けた総合病院に翌朝電話予約した。予約できたのは翌週だった。面白くない気分で週末を過ごして、当然すぐ胃カメラだと思ったから、前の晩から飲まず食わずで予約時間に出頭した。持参した紹介状や写真を見もせずに、消化器内科の医者は「さすがY社さんですね。市内でペプシノゲン検査やってるのはおたくだけじゃないかなあ」『褒めてんの?けなしてんの?どっちでもいいから早く胃カメラやってよ』とまたまた心がせっつく。

「萎縮性胃炎の説明は会社の担当医から受けたと思いますが、まあ念のために胃カメラ検査やりますから、いつがいいですか?」『エーッ、これからやってくれるんじゃないの??』と顔に書いてあったのだろう。「検査やるところは、また別ですからね」と医者は言い訳したついでに、「ピロリ菌検査は前に陽性だったようですが、念のためにもう一回検査し、ついでにC型肝炎とエイズ検査をやります、いいですか?」『何の関係があるのよ』と思ったが、何かあった時の担当医が勧めるんだから、文句屋のMacchanも「結構です」とは言えなかった。血液検査後、消化器検査科でアポをとりなおして、翌朝また絶食で臨んだ。小柄な女医さんだったが、テキパキ上手にやってくれた。でも別チューブを4本入れてたから組織取ってるな、と前の経験でわかった。

上手でもやっぱりちょっとつらい15分が終わって、女医さんは、「胃が荒れていますが、特に腫瘍があるというわけではありません。ポリープと萎縮している部分の組織をとりました。後日検査結果をお知らせしますので、改めて予約してください。お大事に」『あれあれ、また出直しかい』心が舌打ちしている。サテライトで、また消化器科の担当医のアポを取り直し、翌週月曜日朝またまた出直した。

若い担当医は、PCで胃カメラ検査の写真を見ながら、検査科の女医と全く同じことを繰り返した。『組織検査の結果はどうですか?』と口が尖りかけた時、担当医は「組織検査の結果は来週初めになりますが、月曜日来られますか?」『エーッ、まだ結果が分からないのに、何で今日呼び出したのよ!!』何かあった時には世話になるかもしれない先生だからーー切れかかる気持ちを抑えながら、またまたまたサテライトでアポをとった。

そして20日の月曜日、おずおずと部屋に入り担当医の前に座った。「特に異常はありませんでしたので、潰瘍を誘発し癌化する確率の高い、ピロリ菌の退治をしておきましょう。1週間薬を飲んで1ヵ月後菌がいなくなったかどうか検査します、いいですね?」『尋ねてはいるけど、有無を言わせずという感じだな』と思いながら、死の確率が減るならいいかと承諾した。

今は不味い4種類の薬を毎朝夕飲みながら、何か後味の悪い2週間を過ごしたなあと感じている。多分、胃カメラ検査と組織検査の結果と共に検査結果を説明する、2回の通院でよかったのではないか?そして、あの血液検査は一体なんだったのか?ITを駆使した市内トップ級の総合病院は確かにあらゆる面でシステマチックだ。しかし、たった2科間の連携がとれていない、サテライト受付と担当医の意味ある連絡がとれていない。システムは完璧だろうが、心が通っていないのだ。売上げを上げるのには熱心だ。

そして落ちがある。ピロリ菌退治のための薬をもらいに隣の薬局に行った。担当医の<ジェネリック可>と書いてある処方箋を見て、「ジェネリックでお願いします」と伝えたら、「可と書いてあるところに先生の捺印がないのでダメです」と来た。『億単位の契約書だって、判子は一個だってば。でも長期療養の薬じゃないし、一回きりだからまあいいか』あーあ、どこもかしこも売上げ志向ばっかり。これじゃ患者という弱みに付け込んだ、巧妙な販促だ。

書きながら不愉快さが蘇った結果、今日はいつもより更に長くなってしまった。明日は「車の定期点検の怪」を短く?お伝えする。
コメント
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