団塊世代MACCHAN(まっちゃん)の、<人生これから>だよ!

リタイア後16年、人生を日々面白がる楽しみを綴ります。健康と家族と友人を大切にする、年金生活爺さんの「残日録」です。

何でも標準値だったら健康で長生きできるか?

2007-08-22 | 健康管理
勤務している会社には「健康管理センター」というのがあり、年一回の「誕生月健康診断」を行った結果、異常が発見された時はもちろんのこと、健診項目の標準値からはずれるものがあると事細かに対策を指示してくれる。さらに成人病の諸悪の根源と見られる喫煙者には、特に厳しく指導されるようだ。30歳ですでに喫煙をやめた私には縁がないが、断煙?プログラムが用意されていて、禁煙パッチか禁煙ガムかが勧められて、その費用も会社から補助が出る仕組みだ。

「健康管理センター」の指摘や指導は有難いなあと思う反面、本当に健診項目が標準だったら健康を維持できるのかということ(へそまがりですね)を、いつも懐疑的に考えている。体重や総コレステロール値などは、特にそう思っている。世間の長生き老人を見ていると、肥満度はばらついていてあまり関係ないんじゃないか?運動を日課にしている人ばかりでもなさそうだし、コレステロールが怖いからと、精進料理ばかり食べているわけでもなさそうだ。自宅に閉じこもったまま30年、庭でごろごろしたまま蟻などの虫の動きを観察し続け、分厚いステーキを好物にしていた有名な画家の熊谷守一さんは、97歳で亡くなるまで元気に創作活動を続けたそうだ。

「健康管理センター」の指導には耳を貸さず、横着を決め込んでいる或るヘビースモーカーは、「映画監督の市川昆さんだって死ぬまで缶ピー(両切りの最もきつい缶入りピース)を、毎日二缶100本近くも吸っていたって長寿だったじゃないか!誰でも死ぬときは死ぬんだよ」と、わけのわからない悪態をつく。酒ファンの私もそれに近い感想、言い訳をもっている。でも健康は、結局確率の問題なんでしょうね。

私はというと壮年になってからずっと、警告まではいかないけど血糖値や総コレステロール値が境界をさまよっていた。体重も徐々に増え続けていた4年半前、不本意なことにテニスでふくらはぎの3種類の筋肉を断裂して1ヶ月以上松葉杖をついていた。体力と筋肉の衰えを自覚して役職定年の節目を迎えたこともあり、時々胃カメラ検査を受けていた市内の大規模総合病院の「一日人間ドック」の検査を受けた。健診結果の総評で、毎年指摘を受けていた項目と体重の増加などが改めて指摘された。担当医師がいくつかの生活指導をされた後で、自分で健康な身体になるための「三つの誓い」をしてください、と言われた。10分くらい考えてレポートを提出した。

標準体重に戻して、血糖値や総コレステロール値も正常範囲にするために、
1)週3回各1時間以上の運動をする。
2)毎日飲んでいたのを、週に連続2日の休肝日を作る。
3)74Kgの体重を10%減らし、標準値にする。   と書いた。

面談で1)の具体的な手段を問われ、毎週3回改めて運動するのは難しいので、車通勤をバスに変えて週2~3回は往復14Kmを自転車通勤にします、と言ってしまった。真面目で?臆病な私はそれから毎日、食事量をおかずもご飯も70%にし、月曜火曜の2日を禁酒デーにした。松葉杖が取れてから毎日、バスでの往復の時はバス停三つ四つは歩き、自転車の時は特に腹が減って長い急な上り坂のあるつらい帰路が待ち受けていたが、我慢して続けた。体重が順調に減って目標の66Kgになった3ヶ月過ぎたころ、ちょっと恐ろしくなって食事量は元に戻した。運動と節酒?を続けているので、体脂肪が16%になった身体は今でもリバウンドしてはいない。

各項目めでたく?標準値に収まった今、多分病気になるリスク確率が少なくなったというだけで、無病息災や長寿を保障されたわけではないだろう。しかし自己満足だろうが、心身ともに軽やかになって、気のせいか頭もすっきり?(髪の毛の量じゃないってば!)してきたような気がする。リタイア後、長続できる運動をどうするかなと、真面目なMACCHANは今から真剣に考えている。

(2008.3.1追記)
先日市川崑監督が93歳亡くなったと聞いて、「しまった」と思った。私の意識の中では、もう亡くなった人だと思っていた。字も間違っていた。改めて反省し市川監督にはお詫びしたい。
コメント (2)
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