こんにちは
湘南・茅ヶ崎のまつうら動物病院です
猫の消化器型高悪性度リンパ腫の猫ちゃん治療経過です。
消化器型高悪性度リンパ腫は、大細胞性消化器型リンパ腫や消化器型低分化型リンパ腫、消化器型ハイグレードリンパ腫と呼ばれます。(低分化型の細胞が腫瘍を形成する場合は高悪性度なのです)
③で巨大腫瘍を周囲の腸管ごと外科的に完全切除・摘出し、病理組織検査と免疫染色検査で猫のB細胞型の消化器型高悪性度リンパ腫 が確定となってしまいました・・・若いのに・・・・
不幸中の幸い、巨大化した消化管型リンパ腫が複数ではなく単一でした。
病理組織学的検査の結果、完全に切除、マージン(-)で問題ないようですが、腫瘍の種類が種類ですから、腹腔内に播種性伝播してしまっている可能性やリンパ管から全身に広がっている可能性も捨てきれません。。。
ですので、切除した腸管が治癒し、機能も正常に戻ったところで、色々な抗がん剤をフル活用した化学療法を開始します。
化学療法の基本ですが、通常、単一の抗がん剤では抗がん作用を十分に発揮できないことも多いです。(種類によっては単一で使用するものもあります)
消化管型高悪性度リンパ腫に対しては、単一ではまず長期の寛解を期待できず、複数の抗がん剤を組み合わせたプロトコールを利用します。
今回の猫ちゃんは若いです。若いのに、、、ガンになってしまうなんて・・・・ 若いのに可哀そう・・・・
と、悲観的に考えるよりも、 若いから 若さで乗り越えられる治療もある!! と考えると前向きになります!!
若いので、腸管の術創とある程度の食欲が元に戻り、機能も問題なく、 血液検査のすべての項目が問題なければ、
副作用対策を十分に行いながら、 最強のプロトコールを存分に使用します!
このプロトコールで使用する抗がん剤は1種類を除いて、全て静脈内投与が必要です。
中には、静脈血管外に僅かでも漏れると大変なことになってしまうものもあります。。。
ですので、必ず、寸分の狂いもないように 留置針をしっかりと設置します。
血管外に1滴でも漏らすと恐ろしい事になる代表的な薬は、ビンクリスチン というものです。
適切なスピードで一気に投与します。
更に、1滴でも漏らすと恐ろしい上に、1時間近くかけてゆっくりと静脈注射し続けないといけない薬は、
ドキソルビシン というものです。
この抗がん剤を投与する際は、動物にも協力してもらわないと危険です。
歩いてはダメ。。肘を曲げて血管が曲がってもダメ。。。
くるくる回転してライン(注射液が流れる長いチューブ)が捻じれてしまってもダメ。。。
本当に大人しくしていないとダメなのです。。。
ですが、、、この若い猫ちゃんは、とても大人しくて、とてもお利口さんで、とても協力的で、とても人間好きなので、非常に助かります!
ドキソルビシン投与中です。
とても大人しくて毎回助かります。
寛解期間が29週目の写真です。
この先もお互い頑張っていきます。
→→→→→ まつうら動物病院のCM&ホームはコチラ↓↓↓
湘南・茅ヶ崎のまつうら動物病院です
猫の消化器型高悪性度リンパ腫の猫ちゃん治療経過です。
消化器型高悪性度リンパ腫は、大細胞性消化器型リンパ腫や消化器型低分化型リンパ腫、消化器型ハイグレードリンパ腫と呼ばれます。(低分化型の細胞が腫瘍を形成する場合は高悪性度なのです)
③で巨大腫瘍を周囲の腸管ごと外科的に完全切除・摘出し、病理組織検査と免疫染色検査で猫のB細胞型の消化器型高悪性度リンパ腫 が確定となってしまいました・・・若いのに・・・・
不幸中の幸い、巨大化した消化管型リンパ腫が複数ではなく単一でした。
病理組織学的検査の結果、完全に切除、マージン(-)で問題ないようですが、腫瘍の種類が種類ですから、腹腔内に播種性伝播してしまっている可能性やリンパ管から全身に広がっている可能性も捨てきれません。。。
ですので、切除した腸管が治癒し、機能も正常に戻ったところで、色々な抗がん剤をフル活用した化学療法を開始します。
化学療法の基本ですが、通常、単一の抗がん剤では抗がん作用を十分に発揮できないことも多いです。(種類によっては単一で使用するものもあります)
消化管型高悪性度リンパ腫に対しては、単一ではまず長期の寛解を期待できず、複数の抗がん剤を組み合わせたプロトコールを利用します。
今回の猫ちゃんは若いです。若いのに、、、ガンになってしまうなんて・・・・ 若いのに可哀そう・・・・
と、悲観的に考えるよりも、 若いから 若さで乗り越えられる治療もある!! と考えると前向きになります!!
若いので、腸管の術創とある程度の食欲が元に戻り、機能も問題なく、 血液検査のすべての項目が問題なければ、
副作用対策を十分に行いながら、 最強のプロトコールを存分に使用します!
このプロトコールで使用する抗がん剤は1種類を除いて、全て静脈内投与が必要です。
中には、静脈血管外に僅かでも漏れると大変なことになってしまうものもあります。。。
ですので、必ず、寸分の狂いもないように 留置針をしっかりと設置します。
血管外に1滴でも漏らすと恐ろしい事になる代表的な薬は、ビンクリスチン というものです。
適切なスピードで一気に投与します。
更に、1滴でも漏らすと恐ろしい上に、1時間近くかけてゆっくりと静脈注射し続けないといけない薬は、
ドキソルビシン というものです。
この抗がん剤を投与する際は、動物にも協力してもらわないと危険です。
歩いてはダメ。。肘を曲げて血管が曲がってもダメ。。。
くるくる回転してライン(注射液が流れる長いチューブ)が捻じれてしまってもダメ。。。
本当に大人しくしていないとダメなのです。。。
ですが、、、この若い猫ちゃんは、とても大人しくて、とてもお利口さんで、とても協力的で、とても人間好きなので、非常に助かります!
ドキソルビシン投与中です。
とても大人しくて毎回助かります。
寛解期間が29週目の写真です。
この先もお互い頑張っていきます。
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