Sparkring Life

旧・京都Sparkring Life
通って住んだ足掛け10年の京都生活を終え、横浜に住まい中。
書く人:maiky

【祗園祭】曳き初め

2008年07月12日 | 【京都】祗園祭


京都晴天!
絶好の曳き初め日和です

私は14時までカフェのお仕事。
普段はこのあとまかないのお昼ご飯をゆっくりとるのですが。
今日は14時でお店を飛び出してきました。

今日は組みあがった鉾を試し曳きする「曳き初め(ひきぞめ)の日なのです。

トップバッターを切るのは、四条烏丸西の函谷鉾(かんこぼこ)
14時スタートなので、到着したときは既に始まっていました。



10日から建て始めて、たった2日で鉾が建ちます。
絢爛な懸装品もあっという間に取り付けられました。



櫓の中には囃子方に鉾町の子供達が乗り込んでぎゅうぎゅうです。
今日は一般の人の手で、鉾を曳きます。
無病息災のご利益があるとのことで、曳き初めは人気のイベント。



鉾を組み立てるのが「建方」さんなら、可動時の指揮をとるのは「車方」さん。
自分の背丈以上の大きな車輪を微妙に調節しながら鉾の動きをチェックします。

職人さんて本当に凄いなぁ。



函谷鉾が終わると、次は四条室町下る、鶏鉾(にわとりぼこ)

町内に池坊大学があるため、曳き初めには浴衣姿の生徒さんが参加します。
もちろん大人気で近寄れやしない(笑)

今日は動画に専念でーす。



豪華な前懸が目を引くのは・・・



軒回りの前後に、伝・左甚五郎作の白兎をいただく「月鉾」です。
32基の山鉾の中で最も重く、絢爛豪華な作りで「動く美術館」と称される鉾。



土曜日で多くの人出で賑わった、四条室町は「鉾の辻」とも言われます。
月鉾の奥に見えているのは函谷鉾。



曳き初めの醍醐味は、目の前に重要文化財級の懸装品が行き交うことと、
鉦方さんに取りつけられた組紐が拍子に合わせて動く風流な場面などなど…
曳いてみるもよし、側で迫力を楽しむもよし。

特に今年は巡行が平日の為、曳き初めを楽しむ人が多かったようです。
偶然通りかかった観光客の方も大喜びの様子でした。

では、一連の曳き初めの様子を動画でお楽しみください。
テレビではなかなか伝わらない、鉾のきしむ音や車方さんの動きなどなど。
お囃子の音色の違いなども楽しめまーす

<!-- 曳き初め -->



ちなみに、去年の曳き初めはもうちょっと詳しく載せてます。
もし良かったらご覧下さいね♪(2007年の曳き初め/函谷鉾菊水鉾長刀鉾


【祗園祭】神輿洗

2008年07月12日 | 【京都】祗園祭


7月10日、18時。
八坂神社の神輿蔵から、3基の神輿が運び出されます。
担当するのは「四若神輿会(しわかしんよかい)の皆さま。




「ホイットーホイットー!」の掛け声で大勢の力によって運び出されていきます。



周囲の人も手を叩いて激励。
途中で交代しながら、どんどん進んでいきます。



このあと神輿洗に出る中御座だけは南楼門(正門)を出たところに待機させ…



他の2基、東御座と西御座は舞殿へ奉納されます。



舞殿へと上るときがかなり大変。
神輿を倒さないように、輿丁(よちょう)さんたちが力を合わせます!



無事に舞殿へと上ると、東側と西側に置かれます。
微妙な位置調整も、「右~!」ではなく「東~!」と言うのが京都ならでは。
動画でチェックしてみてね。

<!-- 0710 神輿蔵出 -->


※ちょっとyoutubeに挑戦


舞殿に置かれた東・西御座はすぐに装飾品の取り付けが行われます。
そして、再び境内に緊張感が走ります。


18時55分 大松明点火




年越しの「おけら火」でも使われる火を、松明に点火します。



これを輿丁さんたちが担ぎ…



神輿が通る四条大橋までの道を清める「道清の儀(みちきよめのぎ)へと向かいます。

松明は南楼門(正門)を出発し、石段下へと降りて四条大橋へ…



その表情を見てください。



ただ担ぎながら歩くのではなく、上下に揺すりながら進むのです。
相当な負荷がかかっているに違いありません。。。



何度も交代しながら・・・



四条通へと。
maikyも追いかけるっ!(笑)




そして、松明が花見小路通付近にさしかかったとき。



先に出発していたお迎え提灯のご一行とすれ違いました。
その迫力に、子供たちはぽかん。。。

<!-- 神輿4 -->





そして四条大橋に到着した松明を、「まわせ!」の掛け声でぐるっぐるっと回転させます。
飛び散る火の粉で、清めの場の穢れを祓います。


びっくりしたのが、四条大橋にさしかかったとたん松明が走り出したこと!!
中央部の清めの場まで全速力で走りぬけたのです。
私ひとりだったけど、「すごい!!」と思わず声が出てしまいました。
かっこいい・・・


さて、お清めを終えた松明は、再び八坂神社へと帰ります。
しばらく橋の上で待機・・・。
運良く最前列ゲットォ~!やっぱり私、運が良いみたいです^^




長い時間待ち、すっかり空は真っ暗。
ようやく神輿が四条大橋に到着しました。

<!-- 神輿2 -->



橋の上は落ちるんじゃないかと思うくらいの人・人・人・・・。
ちびっこmaikyの力も限界です。
というわけで写真撮影は無理。
神輿洗の様子は何とか動画で納めました!
分かりにくいけど、水が飛んでいる様子など見ていただけたらなと思います。



そして神輿が八坂神社へと還ります。





先ほどの松明が待機。
この消し炭を家に持ち帰ると、厄除け・魔除けのご利益があるんだそうです。

ハーイmaikyご存知ナァーイ!
それを知ったのは翌日のこと。らくたび若村さんのブログにて…。
くぅぅ~; 来年こそは。



八坂神社の石段下ではお迎え提灯の方々がまさにお出迎え中!
赤い提灯が暗闇に映えて綺麗でした。



神輿は石段下で差し回しが行われ、また南楼門から境内へと運ばれていきます。

<!-- 神輿3 -->






いよいよラストです。
最後の力を振り絞って、舞殿に中御座を奉納。



八坂神社の主祭神、スサノオノミコトが乗る中御座。
15日の宵宮祭で、本殿からこの神輿へと御霊が移されます。




えー、長い長い1日でした。
約12時間動きっぱなし。あちこちさまよい、重いカメラとレンズを持って。
帰り道はグッタリ・・・。夜もグッスリでした。

さぁ~止まっている暇はない!!
明日は曳き初め!
明後日には父ちゃんと母ちゃんが京都に来襲…じゃない、来京します。



それにしても、今年の祗園祭はお天気に恵まれていますね。
日焼け止めがどんどん消費されてくわー。