すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ハリルジャパン】原口ら現レギュラー陣はがっちり同じ方向を向いている

2018-01-13 07:57:18 | サッカー日本代表
同じ戦術眼を共有してない香川&本田の行方は?

 1月8日にテレビ朝日で「日本サッカー新時代 ~2018年への旅~」なる番組を観た。ハリルジャパンのメンバーである大迫や原口、長友、久保、浅野らが出演し、ロシアW杯について語る内容だ。特に全員がハリルの志向する守備からの速いカウンターをよく理解しており興味深かった。一体感を感じた。と同時に、であるがゆえに香川や本田ら「同じ戦術眼を共有してないメンバー」が今後代表に食い込むのはもはや難しいのではないか? と感じさせられた。

 番組では長友が、左サイドの守備で敵をハメようとしているときの「逆サイド」にいる右の浅野のポジショニングに注文をつけるなど、なかなか深い内容だった。こんなふうに全員がカウンターを意識した発言をしていた。

 なかでもいちばん戦術理解度が高かったのは原口だ。「ワールドカップで点を取るには何が必要か?」という、なんだか意味不明な質問に答えた原口は「守備だ」と言い放ったのだ。

 繰り返すが、「点を取るにはまず守備が必要だ」と彼は答えたのだ。すなわち相手にボールをもたせ、守備からの速いカウンターを狙うハリルジャパンのスタイルを彼はひとことで言い切ったわけだ。「点を取るには守備なんだ」と。原口はよくわかっているなぁ、と感心させられた。

 一方、カウンターとは真逆であるポゼッション志向の香川や本田は、この同じ価値観を共有していない。それどころか折に触れ彼らは「カウンターだけじゃだめだ。もっとボールを繋がないと」という主旨の発言している。本田あたりは監督と話しチームのスタイルを変えようと画策したフシもある。(この記事やこの記事参照)

 現レギュラーの原口や大迫らと、香川&本田との戦術的な乖離は大きいのだ。

 当然だが、チームは同じひとつの方向を向いている必要がある。特にハリルは対戦相手を徹底的に研究し、敵のストロングポイントを消す戦い方をする。そんなやり方をするチームにあって、一部の選手がてんでバラバラなスタイルで勝手にプレイしていては空中分解してしまう。

 とすれば香川や本田は仮に代表メンバーに選ばれたとしても、途中出場で流れを変えるワンポイントリリーフ的な使われ方に留まるのではないか? 

 この番組を観て、現レギュラー陣全員の戦術理解度があまりに高いのを目の当たりにして、思わずそんなことを感じてしまった。
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