コロナは空気感染する
新型コロナは、5マイクロメートル以下の微細な粒子である「エアロゾル」が空気中に滞留し、数十メートルの範囲で長時間浮遊することで感染する。これが主要ルートだ。
そのため「マイクロ飛沫感染」などとも呼ばれるが、実態的には「空気感染」である。換気の悪い、広い空間に15分間いただけで感染する可能性がある。
ところが日本のコロナ対策を取り仕切っている「国立感染症研究所」(感染研)や厚労省の「医系技官」(医師免許を持つ官僚)といった感染症ムラは、接触感染やツバ・くしゃみなどによる飛沫感染が原因だ、これを洗い出せ、とやってきた。
そして人と人との接触や飛沫感染の疑いのある人物を「濃厚接触者」と認定し、もっぱら感染ルートやクラスター(患者集団)を追うコロナ対策が行われてきた。
だが実際にはコロナの多くは空気を媒介に感染するのだから、濃厚接触者も感染経路もクソもない。とにかく感染者と同じ空間を共有した人間全員をごっそり隔離しなければ意味ないのだ。
にもかかわらず人と人の間に「アクリル板を立てればツバが飛ばず大丈夫だ」などとやっている。
つまり感染症ムラは、魚のいない(または少ない)ところに網をかけていたわけだ。おかげで感染がこれだけ蔓延したのである。
遅れている日本の感染症対策
では、いったいなぜこんなトンチンカンなことが行われてきたのか?
ひとつには、日本は欧米に比べてコロナ研究が立ち遅れていたことがある。
また「コロナは空気感染する」などといえば社会的パニックを起こしかねない、という忖度もあっただろう。
そのため研究者もそれを伝えるマスコミも、うすうす気づいてはいたが「空気感染する」とはハッキリ言わなかった。
そして第三の理由として大きいのは、感染症ムラの「利権の構造」である。
「積極的疫学調査」はカネのなる木だ
感染症ムラでは、濃厚接触者をさがし特定する「積極的疫学調査」なるものがこれまで大々的に行われてきた。この調査によって感染ルートが解明できると考えられていたのだ。
だが実はこの「積極的疫学調査」は、やればやるほど予算がつく。つまり感染症ムラにとっては、カネのなる木なのだ。
ところが国立感染症研究所が出している公的文書によれば、濃厚接触者なるものの定義はもう笑ってしまうほどコロナの実態とかけ離れている。以下、文書の一部を抜粋しよう。
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【濃厚接触者とは?】
濃厚接触者とは患者が感染可能な期間に、当該患者が入院、宿泊療養又は自宅療養を開始するまでに接触した者のうち、次の範囲に該当する者である。
1)患者と同居または長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
2)適切な感染防護なしに患者を診察、看護もしくは介護していた者
3)患者の気道分泌液、もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
4)手で触れることの出来る距離(約1メートル)で、必要な感染予防策なしで患者と15分以上の接触があった者
5)航空機内の場合は、国際線で患者の前後2列以内の列に搭乗していた者。また国内線では患者の周囲2メートル内に搭乗していた者
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濃厚接触者の定義は「接触」と「飛沫」だけ
一読してわかるが、これらはすべてコロナとは「接触感染か飛沫感染で広がる」という古典的な前提に立っている。
バカバカしいので以下、割愛するが、なかでも「飛行機で患者の前後2列以内に乗っていた者は濃厚接触者だ」などというのは超お笑いだ。
そんなもの、コロナは空気感染するのだから「同じ飛行機に乗っていた人間は全員」隔離しなければなんの意味もない。
また空気感染を前提に考えれば、濃厚接触者と同様にクラスターという概念も時代遅れだ。
日本ではこれまで、こんなザルそのものの概念に基づいてコロナ対策が行われてきたのだからどうしようもない。
しかも感染症ムラはこうした「積極的疫学調査」を行えば行うほど予算がつくのだから、コロナの実態といかにかけ離れていようがおかまいなしなのだ。
感染症ムラは膿を出すべきだ
テレビ等のメディアでは、いまだに「濃厚接触者」という古い概念の言葉が使われている。
だが感染症ムラだけでなくメディアも含め、コロナ対策は最新の知見に基づいて行われるべきだ。
もちろんそこには利権による誘惑などあってはならない。
前回の記事でも書いたが、コロナ対策の基本は徹底した「検査」と「隔離」だ。医系技官の利権の温床であるPCR検査が適正に、かつ大々的に行われる必要がある。
またそこでは空気感染を前提とした知見をもとに、最新の対策が行われるべきだ。
利権にまみれた感染症ムラは、とっとと膿を出すべきである。
【関連記事】
【新型コロナ】対策の基本は「検査」と「隔離」だ
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そのため「マイクロ飛沫感染」などとも呼ばれるが、実態的には「空気感染」である。換気の悪い、広い空間に15分間いただけで感染する可能性がある。
ところが日本のコロナ対策を取り仕切っている「国立感染症研究所」(感染研)や厚労省の「医系技官」(医師免許を持つ官僚)といった感染症ムラは、接触感染やツバ・くしゃみなどによる飛沫感染が原因だ、これを洗い出せ、とやってきた。
そして人と人との接触や飛沫感染の疑いのある人物を「濃厚接触者」と認定し、もっぱら感染ルートやクラスター(患者集団)を追うコロナ対策が行われてきた。
だが実際にはコロナの多くは空気を媒介に感染するのだから、濃厚接触者も感染経路もクソもない。とにかく感染者と同じ空間を共有した人間全員をごっそり隔離しなければ意味ないのだ。
にもかかわらず人と人の間に「アクリル板を立てればツバが飛ばず大丈夫だ」などとやっている。
つまり感染症ムラは、魚のいない(または少ない)ところに網をかけていたわけだ。おかげで感染がこれだけ蔓延したのである。
遅れている日本の感染症対策
では、いったいなぜこんなトンチンカンなことが行われてきたのか?
ひとつには、日本は欧米に比べてコロナ研究が立ち遅れていたことがある。
また「コロナは空気感染する」などといえば社会的パニックを起こしかねない、という忖度もあっただろう。
そのため研究者もそれを伝えるマスコミも、うすうす気づいてはいたが「空気感染する」とはハッキリ言わなかった。
そして第三の理由として大きいのは、感染症ムラの「利権の構造」である。
「積極的疫学調査」はカネのなる木だ
感染症ムラでは、濃厚接触者をさがし特定する「積極的疫学調査」なるものがこれまで大々的に行われてきた。この調査によって感染ルートが解明できると考えられていたのだ。
だが実はこの「積極的疫学調査」は、やればやるほど予算がつく。つまり感染症ムラにとっては、カネのなる木なのだ。
ところが国立感染症研究所が出している公的文書によれば、濃厚接触者なるものの定義はもう笑ってしまうほどコロナの実態とかけ離れている。以下、文書の一部を抜粋しよう。
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【濃厚接触者とは?】
濃厚接触者とは患者が感染可能な期間に、当該患者が入院、宿泊療養又は自宅療養を開始するまでに接触した者のうち、次の範囲に該当する者である。
1)患者と同居または長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
2)適切な感染防護なしに患者を診察、看護もしくは介護していた者
3)患者の気道分泌液、もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
4)手で触れることの出来る距離(約1メートル)で、必要な感染予防策なしで患者と15分以上の接触があった者
5)航空機内の場合は、国際線で患者の前後2列以内の列に搭乗していた者。また国内線では患者の周囲2メートル内に搭乗していた者
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濃厚接触者の定義は「接触」と「飛沫」だけ
一読してわかるが、これらはすべてコロナとは「接触感染か飛沫感染で広がる」という古典的な前提に立っている。
バカバカしいので以下、割愛するが、なかでも「飛行機で患者の前後2列以内に乗っていた者は濃厚接触者だ」などというのは超お笑いだ。
そんなもの、コロナは空気感染するのだから「同じ飛行機に乗っていた人間は全員」隔離しなければなんの意味もない。
また空気感染を前提に考えれば、濃厚接触者と同様にクラスターという概念も時代遅れだ。
日本ではこれまで、こんなザルそのものの概念に基づいてコロナ対策が行われてきたのだからどうしようもない。
しかも感染症ムラはこうした「積極的疫学調査」を行えば行うほど予算がつくのだから、コロナの実態といかにかけ離れていようがおかまいなしなのだ。
感染症ムラは膿を出すべきだ
テレビ等のメディアでは、いまだに「濃厚接触者」という古い概念の言葉が使われている。
だが感染症ムラだけでなくメディアも含め、コロナ対策は最新の知見に基づいて行われるべきだ。
もちろんそこには利権による誘惑などあってはならない。
前回の記事でも書いたが、コロナ対策の基本は徹底した「検査」と「隔離」だ。医系技官の利権の温床であるPCR検査が適正に、かつ大々的に行われる必要がある。
またそこでは空気感染を前提とした知見をもとに、最新の対策が行われるべきだ。
利権にまみれた感染症ムラは、とっとと膿を出すべきである。
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