すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【サッカー・東アジアカップ】中国戦はこのメンバー&システムでぶちかませ ver.2

2015-08-09 12:28:33 | サッカー日本代表
マスコミは監督批判で騒ぎすぎだ

 まず最初に有権者に訴えたいことは、この大会は「新戦力を発掘するためのテスト」であることだ。もちろんプロの監督は全体のバランスをうまく取り、テストしながらそれを勝ちに結びつける手腕を有するべきだ。そういう視点でなら一聴の価値はある。

 だがいま行われているマスコミによる監督批判は、明らかにテストの意味を理解していない。就任直後は「ハリルは日本を変える魔術師だ!」と持ち上げておき、テストのための試行錯誤で勝てなくなると、とたんに同じ口で水に落ちた犬を叩く。やれ「監督はフィジカルのせいにした」、「強行日程を言い訳にしてる」と揚げ足取りばかりだ。

「日本が世界で勝つためには何が必要か?」という本質論が一切ない。

 ゆえに有権者のみなさんは、あくまでこの本質論に立った上でマスコミの煽りに惑わされず、清き一票を投じてほしい。もちろん私も「ロシア・ワールドカップ本大会で勝つため」の挑戦的なテストである限り、勝ち負けを問うつもりは一切ない。(ただしこれ以上ハリルが川又と永井を偏愛するなら、言うべきことは言わせてもらうが)

中国戦のスタメンを大胆シミュレーションする

 さて本題だ。3回前の記事で中国戦の「おすすめスタメン大予想」を書いたが、ちと常識に囚われてスパイスが足りなかった。で、今回は再度、同じテーマで大胆にシミュレーションしてみる。予想図(というか妄想図)は以下の通りだ。

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               ◯興梠
      ◯宇佐美(武藤)          ◯倉田(浅野)
 
           ◯山口螢   ◯柴崎岳
               ◯遠藤航(藤田)

      ◯太田   ◯槙野   ◯森重   ◯米倉(丹羽)

               ◯西川

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ポリバレントな遠藤航を心臓部に置く

 どうも今大会の代表チームを見ると、4−2−3−1よりアンカーを置いた4−3−3(や4−1−4−1)のほうが安定する。そこですでにチームの「軸」になっている遠藤航を心臓部、つまり大胆にアンカーに置き、バイタルを見させる。

 むろんそれだけでなく遠藤には、前線の宇佐美や興梠、倉田に強くて速いグラウンダーのロングパスを突き刺してもらう。これが通ればたった1〜2本のパスで点が取れる。

 また彼は複数のポジションをこなせる上に、チーム全体のチェンジ・オブ・リズムを担う戦術眼もある。で、タテに速く行くところと、いったんタメて落ち着かせるところを仕分けするコンダクターにもなってもらう。

 新人にはとんでもなく荷が重いが、もしこなせればロシア・ワールドカップ本大会を担う目玉になれるだろう。さらに彼をアンカーに移すことで、右SBとして米倉、丹羽など新戦力を試すことができ一石二鳥だ。

 で、この布陣でリードして逃げ切る場合など、局面によっては対人プレイに強く驚異的な粘りがきく藤田をクローザーとしてアンカーに途中投入する方法もある。もしその時点で右SBに入れた新戦力のデキがよければ、そのまま遠藤をベンチに下げる。または右SBの新戦力がいまひとつなら、遠藤を下げずに右SBと交代させる。

 こうしておいしい遠藤をたっぷり使いこなすことで、メンバー交代を最小限にしながら新しいトライもできる。一石三鳥である。

未来のある浅野を頼れる男にしたい

 前線の右に倉田を置く意図は、3回前の記事で書いた通りだ。倉田と藤田は同じ匂いがする。彼らはチームが苦しいとき、たとえ足を引きずってでも弱音を吐かずに踏ん張れる。粘り強くファイトできる。熱い気持ちをカラダで示し、チーム全員のメンタルを鼓舞してくれる。

 また将来を見据えればこの倉田のポジションに浅野の途中投入もある。特にリードされて点がほしいときだ。思い切りのよさと持ち前のスピードで切り裂いてほしい。浅野はすでに何度か使われ、シュートチャンスに打てないなど若さもあったが、あれはシュートコースがないことを見切ってセカンドベストを選択したと見ることもできる。

 とにかくフル代表は初めてなのに、あの落ち着きと思い切りのよさは将来性を強く感じさせる。「浅野を頼れる一人前の男にする大会」と位置づけてもいいくらいだ。個人的にはそう思っている。

じゃない武藤をシャドーで活かす

 思案したのは秘密兵器兼、お笑い芸人の「じゃない武藤」の活かし方だ。彼は宇佐美と並ぶシュートの精度とキープ力、パス出しのセンスがある。だが非常に残念ながら、いかんせん90分間スタミナがもたない。

 初先発・初ゴールした北朝鮮戦でもいい働きをしたが、後半は足が止まってゲームから消えかけた。だがそれでも思い出したように現れては「攻めるときだけは足が動いた」。宇佐美と同様、ゴールハンターとしての嗅覚がカラダを動かす。まったく現金な野郎どもだが(笑)、しかし彼らをうまく使えばとんでもない攻撃力を発揮するのはわかっている。

 で、そんな武藤をもしど真ん中のトップ下で使えば、相手ボールになった瞬間に足を止め、敵センターバックからビルドアップの一発目のボールが自在に前線へ直通になる可能性が出てくる。

 それならリスクヘッジし、少しでも被害が少ないサイドに置こう。で、同じく足が止まる可能性のある宇佐美と交代で使う。片方がバテたらもう片方が行く。「1試合中・ターンオーバー制」にしよう。ああスッキリ、これで解決だわ。「最前線のゲームメーカー」である興梠がポストになって落としたボールで、2人はとにかく点を取ってほしい。

 このほかの選手の起用意図は、3回前の記事で書いた通りだ。特に柴崎には、最前線のスナイパーをあやつる決定的なラストパスを出してほしい。今日は君の日だ。カギは柴崎と宇佐美、遠藤がこのドン詰まりの修羅場を突き抜けられるかどうか? われわれに、ロシアへの光を。

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