すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

異性の友だちってありえるか?

2007-08-30 10:05:34 | エッセイ
 みなさんは、異性の友だちって成立すると思いますか? 

 私はほんの10年位前まで、そんなもんはありえないと感じていた。現にありえてなかったし、これからもそうだと思ってた。だけど幸か不幸かそのころ付き合ってた元カノが、この前例を木っ端微塵に吹き飛ばした。ホントに幸か不幸かなんだけどさ。

 明らかに私と彼女は相互補完の関係にあった。まったくタイプがちがうから合わないと思いきや、自分にはあるけど相手に足りない部分を自然に手助けしていた。

 彼女は私の好きなことをやろうとした。もちろん逆に私もそうだ。

 あるとき私が好きな盆踊りに行き、いっしょに踊った。私には経験があるが、彼女が踊るのは初めてだ。すっかり盛り上がり、私はなかなか帰る気にならない。すると彼女は汗だくになりながら、ずっと私の後ろについて踊っていた。

 ふと時計を見るともう夜中の2:30だ。なのに彼女は「疲れた」とか「帰ろう」とかひと言も言わず、何時間も楽しそうに踊っている。結局、私が根を上げ、3:00頃に私のほうからお開きにした。すると「じゃあ帰りましょう」とあっさり言う。こいつはすごいやつだなあ、と思った。私のおばあちゃんにそっくりなのだ。

 私のおじいちゃんは私と同じで、盆踊りになるとやってることがもうハチャメチャだった。なのにおばあちゃんはニコニコ笑って共闘していた。いい夫婦だった。

 ああ話がそれたぞ。異性の友だちの話だ。元に戻そう。

 てなわけで私にはなんとなく、「こいつと縁が切れるなんてことはありえないな」という妙な確信があった。女性に対してそんなことを感じたのは生まれて初めてだ。

 いまから思えば、ここで言う「縁」てのは恋人とか夫婦とかじゃなく、人間としての縁だったと後日気づくわけだが。

 万物は流転し、形あるものはいつかは崩れる。

 こんなふうにすっかり油断し切っていた私は、あるとき彼女にやるべき大切なことをやらなかった。今でもそのことはとても申し訳なく思っている。もしもう一度生まれ変わることがあったなら、私はそのことをやるだろう。

 そのせいかどうかはわからないが、男と女としての私たちは終わった。

 で、われわれは必然的に異性の友だちになった。あるときは1年くらい、電話さえしないこともあった。一ヶ月、二ヶ月なんてザラだ。

 だけど次に話したときは、何事もなかったかのように会話が成立する。ブランクの期間なんてなかったかのように。

 結果、彼女は男友だち以上に私の親友になった。というか超ダントツの友だちだ。スペシャルである。彼女の才能はすごいと思うし、尊敬している。何よりいいやつだ。私は心から応援している。……ってラブレターみたいになってるぞこれ。いやそうじゃないんだけどなあ。

 でさ、こういう話って実名ブログだとマジで書きにくいわけよ。かなりボカしてるんだけど、わかる人にはわかっちゃうし。

 てなわけで私はネットの実名化に反対です(どないやねん)。
コメント (2)
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