冬はこたつでひとり言

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毒妻・害連れ子 三十八話

2016-12-06 20:58:13 | 日記

形のうえでは独立を果たしたかん太だが、実体はあさ子に世話になっている状態だった。

あさ子は通信制高校の為バイトして家賃や生活費を稼ぐ事ができるが、かん太は全日制。かなり制限がある中でのバイトは継続できなかったようだ。

支払いを折半する約束も果たせず、家事を担当させられていた。しかしかん太はそれをやり遂げるはずもなく、好き勝手に暮らしていた。あさ子にしてみればいい迷惑だっただろう。

そもそもあさ子の時もそうだが、何故七子は全日制の高校生にバイトをさせたがるのか理解に苦しむ。私学でお金がかかるから交通費と小遣いは自分で稼げ、という考え方のようだがいかがなものか。

この考え方も職場の同僚を真似しただけで、当時のあさ子にそのまま当てはめる事からして無理があったのではないか。

部活やりたいと言った時もバイト優先で却下したが、僕はやらせてあげればいいと思った。女子校だし部活入って縦社会で揉まれた方が本人にはプラスになっただろう。それが全国大会目指す様な部活ならなおのこと。せっかく成長できる機会だったかもしれないのに。

かん太は公立高校で、私学程費用はかからないのだから当てはまらないはずだが、それでもバイトさせたがる。

大体高校生に万単位のお金って必要なのか?使う事ばかり覚えさせてどうするつもりなんだ。

中学卒業して進学せず働きだした友人とよく遊んでいたが、同じ様な生活をする様になっていくのが想像できなかったようだ。

かん太を押し付けれたあさ子は、七子に何度も苦情を申し立ててきた。

「かん太の親でもないのに何でうちが面倒見なきゃならないんだ!」

当然の主張だろう。しかし七子の返答は、

「あんたが親に対して今までしてきた事と、同じ事をかん太があんたにしているだけだろう、親がどんな思いで我慢してきたか少しは思い知れ。今度はあんたが我慢しろ」

言っている事自体は間違っていないだろうが、押し付けている事に変わりはない。

今まで僕に強引に受け入れさせてきた事をあさ子に替えただけだ。

先ずはかん太をどうにかしないと、何も変わらないだろう。清川家で嫌われ、あさ子にも嫌われ、誰が受け入れてくれると思っているのやら。 

ジャンル:
小説
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