緑の中の癒しのふるさと デイサービス松の家Blog

埼玉県北本市の高齢者通所介護施設
デイサービス松の家の楽しい1日を追ったブログです。

もう一回走る…懸命リハビリ、病院で熱血指導も

2013年05月06日 | 健康

5月5日は、読売ジャイアンツで大活躍した長嶋茂雄氏と松井秀喜氏に国民栄誉賞が授与されましたね。

どちらも名選手でこの賞に異論はありませんし、多くの方にとってヒーローでしょう。

筆者は松井選手と年代も近く、松井選手が甲子園球児の頃から見ているので、とても感動を覚えました。

長嶋氏が選手をやっていた時代は、残念ながら筆者は生まれておらず、監督としての姿が印象に残っております。

その中で、今回感動したのが、長嶋氏がバットを持ってマウンドに立った場面です。

長嶋監督は2004年に脳梗塞を発症し、一時期、公の舞台から姿を見ることができなくなりましたが、こうしてマウンドで立ちバットを持ってファンの前に姿を見せたことは、多くの皆様に勇気を与えたのではないかと思います。

特に脳梗塞の患者様には自信を与えたのではないかと。

リハビリを継続してやることはとても大変なことでありますが、長嶋氏のモチベーションに自分も感化されました。

また、周りにいる人たちを励まし感化していく姿勢は、本当に学ぶべきところであります。

長嶋氏がヒーローであり記憶に残る選手だったのは、こういったことだったのだろうと想像しました。

長嶋氏は「俺は、もう一回走りたい。キャッチボールがしたいんだ」という思いがあるそうですが、そういう夢があることはとても大切ですね。

介護従事者の一人として、筆者もご利用者様に夢を届けられたらと思いました。

~読売新聞より記事抜粋です~

 今月2日、長嶋茂雄さん(77)は、初台リハビリテーション病院(東京都渋谷区)で懸命に汗を流していた。

 「さあ、行こう」。そう言って、歩行マシンの上でマヒが残る右足を大きく踏み出した。「表彰式ではユニホームを着るんだよ」。担当の理学療法士松原徹さん(35)にうれしそうに話しかけ、ペースも自然に上がっていく。首位を独走する巨人の話になると、「調子がいいね」と、ほおをゆるませた。

 自他ともに認める「せっかちな性格」は現役の頃と少しも変わらない。休憩も取らず、リハビリのメニューを次々とこなしていくが、マシンを移る間には、リハビリ中の人たちにも積極的に声をかける。隣で手足の筋力を鍛えるリハビリをしていた男性に「もっと、もっと」「ゴー、ゴー」といきなり“熱血指導”を開始。「監督に言われたら、やるしかないなあ」。男性は笑顔でピッチをあげた。

 「長嶋さんが来ると、病院の中が一気に『パァーッ』と明るくなるんです」と松原さんは語る。リハビリ仲間には「頑張って」「絶対良くなるよ」と普段から声をかける気さくさに、感激する人も多いという。リハビリ仲間の一人、世田谷区の男性(65)は「長嶋さんの前向きな姿に勇気をもらい、私も頑張ってこられた」と語る。

 逆に、自分が注目されるとついハッスルして、いつもより運動量が増えてしまうことも。「ファンを大事にする姿は現役時代と変わらない。やっぱりスターなんです」。長嶋さんの秘書役の所憲佐(けんすけ)さん(61)は笑う。

 この日のリハビリは約40分間。歩行訓練や筋力トレーニング、3キロの鉄アレイを使ったトレーニングなど9項目を一気にこなした。6年前は、つえをついていたが、「今ではリハビリというよりもトレーニング」(同院)という運動量だ。

 主治医の東京女子医大病院脳神経センター神経内科、内山真一郎教授によると、長嶋さんは右の手足にマヒは残っているが、回復は順調だという。内山教授は「国民栄誉賞は、日本中の脳梗塞の患者にとっても励みになる」と語る。

 監督時代に「メークドラマ」を唱えて奇跡の優勝を演出した長嶋さんは、いまも周囲にこう語っている。「俺は、もう一回走りたい。キャッチボールがしたいんだ」