工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

明延のしろがね号(明神電車)

2016-10-14 19:51:59 | 今日の製作所


某所で要望があったので、模型用に撮影した車両の写真もこちらで公開していきたいと思います。
・・・遠隔地で中々実際見るのは・・・という場合に模型化の際の参考にしていただければ幸いです。

模型製作の視点から撮影していますが、ヘタクソなのはご容赦くださいw

第一弾はしろがね号です。
このコーナーでは実車の来歴や現役時についての解説は特にせず、ひたすら「撮影時点の姿」を紹介するつもりです。
それらの文献は他にあるでしょうからね。





サイドビュー
全長は約3300mm。軽自動車程度です。
片側にある扉の寸法は1350×550。
車輪の位置がズレているのに注意。外にせり出している方が駆動軸。



非駆動軸側の前面片側には窓を塞いで手回し式のサイレンが取り付けてあります。









駆動軸側前面
全体に曲面で構成された独特な風貌です。
ボンネットの肩部分だけ角になっているのが面白いところ。





車軸回り











車内
定員6人はかなり窮屈だろう。


(訪問日:2016.10.2)

木曽へ行く その2

2016-10-12 07:28:02 | 旅行


林鉄関係以外もすこし



(上二枚 飯田市三穂)


王滝からの帰り、少し時間があったので木曽の宿場を散策



思い出があるという須原宿を案内して頂きました。
駅からして相当懐かしい感じ・・・
ハンドルを握っていれば新道(と言っても相当前に開通していますが)を通過してしまうので、街の中を覗くのは初めてです。





宿場時代の面影を残す建物が、観光地化していない通りに残されていました。
・・・水路に渡した縞鋼板の上に駐車された車が個人的にはツボです(笑



「水舟」と呼ばれる水槽が通りに置かれているのが名物だそうです。





中仙道の宿場町
かつて多くの旅人や車馬の行き交った町
歴史の表舞台から姿を消し
静かに時が流れる・・・

木曽へ行く その1

2016-10-10 19:34:11 | 旅行
9日に開催された王滝森林鉄道フェスティバルに顔を出していました。
模型で付き合いの長い大先輩氏を乗せて王滝村へ
朝は本格的な雨でしたが、一番列車の走るころにはすっかり上がっていました・・・





木曽林鉄の「顔」たる運材列車
材木を積んだ状態で静態保存されている場所はありますが、ここでは真新しい材木!当然エンジンを唸らせて走る!
・・・ゆっくりとやって来た車両が思ったより小さくて模型っぽい構図になってしまいましたが(笑



当時ものの客車に乗れる乗車体験も
もう1両あれば大勢乗れるのにナァ・・・





スポーツ公園内の車庫に展示される車両たち
模型を並べたような雰囲気だったりします。
鉄道模型の工作派の人間にナロー好きが結構いるのにはこの辺に理由がありそうです。



最近レストアが完了した84号機もいました。
・・・3年前の前回はレストア途中の姿でした。
7t機で他より大きくてボンネットが高く、ずんぐりした印象です。



大盛況の松原スポーツ公園
お昼を食べて、同行氏が滝越へ行った事がないと言うのでご案内。
せっかく王滝へ来たら滝越に行かないと勿体ない!



おなじみの保存車に





のこされた保線区



いつも気になる納屋
・・・滝越集落をグルッと散歩
改めて「湖畔の村」というこのムラの雰囲気は独特だなと思います。



滝越への道の途中の自然湖
・・・なかなか日本離れした処です。



運材台車に跪くひと

(つづく)

明延へ行く

2016-10-05 19:15:18 | 旅行


10月2日に行われた「一円電車まつり」に参加してきました。
明延鉱山は兵庫県養父市大屋町にあった鉱山で、40種類以上の鉱石が採掘されていました。
中でもスズは日本一ということで有名。
昭和62年に急激な円高によって採掘可能な大量の鉱脈を残して閉鎖となりましたが、かつての栄光を後世に伝えるための様々な取組みが行われている所です。

明延で採れた鉱石を山の向こうの神子畑まで運搬していた軌道にお客を乗せたのが「1円電車」
開始からなんと昭和60年まで1円で乗れた事からこの名前があります。
今でもシンボル的な存在として地元の人々に大切にされていました・・・

明延へはマイカーを飛ばして前日夜に到着。
毛布にくるまって車中泊をしました(笑)





明延鉱山の中心部は立入禁止になっていますが、集落内には当時の遺構がいくつか残されていて雰囲気を味わうことが出来ます。



朝一で見た明延集落の中心部の振興館に静態保存される車両。機関車18号と怪しい「電車」、それにトロッコ。



怪しい電車の正体は「白金号」
・・・この地でプラチナが採れたかというのは不明ですw
鉱山工作課の力作?で役職付職員の専用車だったらしい
が、定員6名という車体は軽自動車より少し小さいくらい・・・



片側に出入口があり、向かい合わせに座席、奥にコントローラーが鎮座する特殊な配置
・・・とは言うものの、このサイズではこれが一番適当な配置かもw



振興館内ではGゲージがゴロゴロ走行中。
これだけでも見る価値アリです。





そうこうしている内に9時になり、一円電車の運転が始まりました。
くろがね号という客車も電車同様に工作課製。
丸っこい車体に格子の入った窓が異様な雰囲気です。



よく見ると仕上げはかなりワイルドです。



現役時代は18号などの機関車に牽引されていましたが、復活に当たっては架線が無くても走れるバッテリーロコを入手して使用しています。



寄付金1円~を払うと切符がもらえ、乗車可能です。




続いて探検坑道へ
操業当時の坑道が最低限の手を加えた状態で保存されています。
ガイド付きで中を見学可能。ガイドさんが当時の職員だったこともあり、あっという間に時間が過ぎます。
普通の日は予約が必要なようですが、ここに来たらこれを見なければとても勿体ない!





パトロールカーという動力付き人車。
林鉄のモーターカーみたいなものでしょうか。なかなか面白いです。



探検坑道の外にも車両が展示されています。
こちらは坑道内の500ミリゲージで使用されていたもの。



こちらが762ミリゲージの「1円電車」
18号は5.5tなのに対してこちらは10t機。
思っていたよりずっと大きくて驚きました。やはり実際に見るのは大切?
機関車の次位に連結されているのは無線操縦装置が積まれた貨車だそう。
・・・現地には路線の解説のみで個々の車両について解説が無いのがちと残念。





こちらは白金号の同僚の電車の赤金号
やや大きくて9人乗りらしい。
前面の窓より上はカーブがついているが腰の部分はそのまま角、さらにフレーム部分はぶつけたのか真ん中が凹んでいるw面白いカタチをしています。



「日曜日は日没までに家に帰りたい症候群」の私は、お昼に振興館でうどんを頂いて早々に撤収。
神子畑の方の遺構など、見そびれた個所が多数ですが大満足の休日でした。