工場長の製作日誌

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丸瀬布タイプ気動車の製作

2015-03-08 20:08:30 | 今日の製作所


木曽のB客を作って、もうちょっと「車両」然としたものが作れないかなと・・・

運材台車に客室を載せたものが大多数の木曽森林鉄道のボギー客車ですが、一部にアーチバー台車を履いた車両もありました。
代表格が「やまばと号」(大滝村所有ですが)
それから赤沢に置かれているC型を伸ばしたような上松No.17(去年見つけられなかったのですがまだあるのかな?)
それに北海道から転属してきたNo.14・・・やまばと号の予備車の様な扱いだったようです。

やまばと号と14号は岩崎レール製のごくシンプルな半鋼製車体。
これならできそうという訳で・・・



水交園で測ってきたやまばと号客車と、それと連結された写真などから14号の型紙を作製しました。
・・・14号は北海道に現存していますが、流石においそれと見に行くわけにはいきません(笑

CADで鉄道車両みたいな殆ど四角で構成されたモノを描くのはすごく簡単。
窓なんかコピペですし・・・
無料ソフトもあり、ケガキ作業を大幅に短縮してくれます。

ココからカッティングマシンなどで切り出し!
・・・できればいいのですが、そういった設備は無いので人力でプラ板に糊で貼り付け、デザインナイフで切り出します。


今回は本番前に本当に組立できるのか試してみました。
お試しなので簡単な1段窓の14号を、端部の小窓を両側につけて自走客車に仕立てています。




プラ板はウェーブの方眼の入ったモノ(0.3ミリ)を試しに使ってみました。
程よい硬さで作業しやすいです。
・・・ちなみに今回方眼のある側を表にしたのですが、そのまま塗装するとマスが浮いて見えてしまいます。
当たり前ですが塗装前に消すか、最初から印刷面を裏にしたほうが良いでしょう(笑



あとは先回のB客と同じ要領で組み立て。



屋根も0.3ミリのプラ板を丸めて二枚重ねて貼り付けています。
シルヘッターは0.1ミリのプラシートを使用しました。



雨どいは、最初は屋根の部材で表現しようとしましたがどうもイマイチで、0.3ミリのプラ板を切り出して接着しています。
写真にはないですが縦樋は真鍮線で表現しました。




床下は手持ちの路面電車用動力に、スペーサーを咬ませて作成。
かなりの低床ですが、これは客車の高さに合わせたためです。
・・・実物なら車内にエンジンが飛び出すと思われますw
どうりで実際の気動車は他に比べて腰高な訳です。


この後下地処理。
マホガニーサーフェイサーで茶色一色に。
フリーランスなので塗装はどうしようかなと思ったのですが・・・

面倒なので茶色はそのまま生かし、現在の丸瀬布の塗装にしてみました。



ヘッドライトはフクシマの小型気動車用です。
切妻二枚窓の前面は尾小屋の動態保存車を思わせます。





こんな感じで試作も兼ねたディーゼルカーの完成です。
1カ所作図ミスがありましたが問題なく作れたので、無事木曽の客車シリーズに取り掛かれそうです。

課題といえばカプラーですかね。
ナックルカプラーにすれば諸問題は解決しそうですが・・・
朝顔型は各社から出ているものの取付が厄介だったり高価だったり。

・・・フルスクラッチの車体に高価なパーツを付けるのに若干の抵抗が(笑
単にクサビがかかるようにするだけでしたら自作もできそうですしね。



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