築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

養殖がピンチ(><)

2022-04-22 08:35:38 | Weblog
今日も近海の天然本マグロ、太平洋岸は昨日と同じような感じで出てきておりましたが、
日本海の定置網は少し数が減りました。
そして相変わらず大人気のニュージーランド産天然インドですが、今日は昨日よりも
若干ですが数も増えましたが、なかなかどうして!安くはなりません(><)
まぁバチも少なく、代わりになるものが無い現状を考えると、この状況は仕方ないのかな??
とも思いますが・・・

ただ天然物よりも、この先不安というか、困ってしまうのは輸入、国産を含めた養殖の本マグロ。
来月には今入っているメキシコ産がすでに日本には入ってこなくなるという情報が。。
昨年赤潮で大多数の魚が死んでしまったもう1社のメキシコ産のほうも、まだ30キロくらいの大きさですが
まだ脂ものりきらず、品物もかなりばらつきある中で、円安の影響でかなりの高値を言われてしまいそうな状況。
どのみちこの先、輸入物はどうしたって高くなってしまうでしょうね。。
魚の価値ではなく、通貨の価値が下がってしまっているわけですから・・・
となると頼みは国産という事になるのですが、国産もここにきてかなり品薄になっているようで、
そこにプラスして原油高による輸送費の高騰。
豊洲の仲買さんからの海外輸出は養殖が多いですので、その外国からの需要の増加。
中国や中東などは日本の飲食店さんよりもはるかに高値で買っていくと聞きますので、
そうなると仮にセリ場に出ても競り合われること必至ですし、相対にしても引き合いが強くなってしまうのは
容易に想像できます。
輸出をやっていない当社のような仲買さんはますます厳しくなってくることかと・・・(泣)


やはりおススメなのは冷凍物なんですけどね~~(^^;;)


近海物もここからの時期、水温も上がり脂が抜けてきてしまいますし、
6月からは大西洋ジャンボも始まりますが、このまま円安が続き、アメリカ経済が良く
日本の経済がこのままならあまり日本にはもってこないのではないか??と予想します。

それくらい、日本経済の国産競争力がもう弱くなってしまっているんですよね~
前にも書きましたけど、多くの食料を輸入に頼る現状を考えると、やはり
『自給率』って大切ですよね~~





あるものでやるっきゃないです!!(笑)