築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

表面と断面

2021-04-22 09:33:36 | Weblog
火曜日に仕入れた銚子の延縄本マグロ



表面と断面で色が違うのお分かりになりますか??
ちょっとわかりずらいですかね~~

このブロック、断面は切ったばかりで色が出てませんが、ブロックの表面は火曜日に卸して
丸1日寝かせてますので色が出てます!
これでもまだ若干縮れ気味。
もう1日置いてもイイと思います!!
脂ももっと上がるんじゃないでしょうかね??
まだ若干身が固いので(笑)

質自体は本当に良い魚ですね~
こういうマグロも好きな方、嫌いな方ではっきり好みが分かれる魚ですね。
個人的には色持ちもイイですし、キレイな魚ですのでなんといっても売りやすい(笑)


で今日の状況ですが、今日も相変わらず銚子と塩釜の延縄本マグロが中心。
あとはニュージーランド産の天然インドが数ありましたね。
メバチにキハダといった所が極端に本数少ないです。
以前は山ほどあった南方系の東南アジア産のバチ、本当にすっかり見なくなりましたね~
やはり中国、アメリカあたりに値段で負けてしまうのでしょうね。。
世界一の消費量の日本ですが、値段では負けます。。
まぁこれにはいろいろな要素があるんですが、やはり単に景気が悪いのと、
やはり日本は品物にうるさいということが大きいのではないでしょうか?
中国、アメリカあたりは「マグロ=高い」
なんですが、日本は買い手も目が利きますし、「高いマグロ=良いマグロ」
でなければ売れませんので、その辺で東南アジア辺りのバチにとっては
日本よりも他国の方が高く売れてしまうということなんでしょうね。

相場で言ったらインドが一番高いような気がしましたけどね~~
ニュージーランド産の天然インドもいよいよ脂の良くなってきて物が良かったので
ある程度は高いだろうとは読んでおりましたが、特良いもの以外の
「並」で使いたい魚まで引っ張られてしまいましたね。
競りではそういうこと、結構あります(^^;)

特にインドのセリは、番号が後になれば後になるほど高くなってしまう
「尻っぱね」がよく起きるので、買うならちょっと高くても早い番号で!と思うのですが、
今日は「ちょっと高く」では買えませんでしたね(^^;;)

その分本マグロはまだ買える相場ですので・・・(笑)


マカジキはそろそろ時期的に終わりに近いと思いますが、バチが困っちゃったなぁ~~~