築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

大迫力!のボストンの腹(^^)

2017-08-08 08:40:14 | Weblog
台風上陸中の本日!
ですが影響は東日本にはあまり無いようで(今のところ)今日も三陸の
塩釜からは大量に旋網の天然本マグロが・・・・
ですが昨日書きましたように、今の魚、水温も高く脂無し、旋網漁で血抜きがきちんとされておらず
身質も水っぽくて色の変りも早い、さらにヤケもありという事で、昨日などはかなりの本数が
セリ残っていたようですね。
今日は旋網の競りは見てませんでしたが、前に境港の旋網漁でも記事にされてましたが、
これだけの本数をとっても物が良くなければ仲買は仕入れません。。
なにせ今は消費者も養殖に慣れてしまった時代。
まず脂。。。
一昔前は「色がイイ、味がイイ」で安価な赤身の需要もあったのですが、今は安価な注文でも
『脂薄いね・・・・』
と言われてしまうご時世(T0T)
そこに持ってきて魚体の大きさから色が持たない旋網マグロは、色が変わり切る前に売り切るのが困難。
なんでセリ場でも売れないんですよね~

最終的には格安にてスーパーに叩かれるか、それもダメなら潰しに回されるか・・・・

この魚、冬までまって津軽海峡で捕ればもっと品物も良く、高値で取引されるんでしょうけどね。。
今日、ざっと見ただけでも3~4トンは築地のセリ場にあったと思います。。
まぁそのすべてが残るわけではありませんが、仲買に心境としては
『もっと良くなってから捕ってほしい・・・』
と。。
各国がマグロの漁獲量を厳しく制限しながら、資源の保護に取り組んでいる中で、
世界で最大の消費国がこんなに資源を無駄にしててよいものなのかと・・・・(泣)
もちろん漁師さんの生活があるのはわかっているのですが、ここで毎日見ていると
境港と同様『一気に獲り過ぎ』という感がしてなりません。
だったら漁獲半分でいいんで、きちんとした手当をしてほしい・・・・
それなら供給多可にもならず、手当ても良ければ1本の単価も倍以上になると思うので
動く金額としては変わらないと思うんですけどね~

まーこれは私のまったく勝手な、個人的な感想です(;;)



今日はその塩釜以外、大西洋ジャンボは15本くらい??かな。
津軽海峡は少なかったですね。あることはありましたが。。
インドは見かけなかったけどあったのかな??

で今はやっぱりジャンボがいちばん物が良いかな~と(^^)




お写真ですとなかなかその迫力が伝わりませんが、昨日の無頭200キロクラスのボストンジャンボ!
腹が厚く大迫力です(^^;;)



日曜日よりの連休も控え、その前に金曜日が祭日というホント、仲買的に
「迷惑」
な祭日ですが、相場の方はどうですかね~??
今のところはあまり高くなる雰囲気もありませんが・・・・・

地方市場の方が強くなりそうですね(><)