えくぼ

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朝日俳壇3月25日

2013-03-26 13:37:55 | 歌う

              HAIKU 「朝日俳壇3月25日」 HAIKU

 俳壇の入選句は投稿してから3~4週間後に掲載されるのでしょうか。今週は雛人形の句が目につきます。でもただ一人の女性の選者・稲畑汀子氏は一句も採っていられません、男性選者は合計五句。「あら、まあ」です。お雛様はみな静かな美女ですものね。

<金子兜太選>
★この恋を流したまふな流し雛  (城陽市)  濱田朋子

※この恋は始まったばかりの恋なのでしょう。紅い大輪の恋の花を咲かせたい作者の、熱い声が聞こえるような一句ですね。

<長谷川櫂選>
★雛流す母なる大河遠賀川  (嘉麻市)  江崎義人

※筑紫平野を流れる遠賀川はゆったりと流れていることでしょう。川を母に見立てるのは、胎児の浮かぶ羊水をおもわせるからでしょうか。

★雛壇の雛の刀で遊びし日  (熊本市)  内藤悦子

※雛の刀は鞘に収まり、危なくないオモチャだったのでしょう。怖くない刀がなつかしいですね。

<大串章選>
★雛市の短き橋の混み合へる  (群馬県東吾妻町)  酒井大岳

※ようやく春がはじまる3月のはじめ、外へ外へと出てきた人々が集う。「短き橋」がこの句を元気にしていると思います。

★子に向きを教へられつつ雛飾る  (羽村市)  寺尾善三

※作者は若いパパでしょうか。雛壇に雛を飾るのはヤヤコシイです。父と子の交流が微笑ましい句を読みながら楽しくなりました。 昔々の雛祭りを思い出しながら   松井多絵子



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