えくぼ

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新社会人と短歌

2019-04-15 14:42:59 | 歌う
このところ短歌にご無沙汰している私は4月14日の☀朝日歌壇寸評の岩内敏行は初めての方である。「会社勤め十三年の私も入社時は勝手がわからず苦労した記憶が」 という自己紹介から「新社会人と短歌」 の寸評が始まる。

「新年度が始まって2週間。新社会人にとってこの週末は束の間の安息だろうか。毎日が緊張の連続。きっと社会の現実に悩む人も多いのではないか」 とまず石川啄木の歌を挙げている。

こころよき疲れなるかな/息もつかず/仕事をしたる後のこの疲れ

啄木はサラリ一マンの大先輩、仕事を終えてへとへとの時間を「こころよき疲れ」と詠んだ。仕事が嫌になる時もある。そんな時は啄木の心をぐっと引きよせてみようと新社会人に提案する。

なんとなく社会人めくとりあえずお疲れ様ですとあいさつをして(小島なお)

ええ、という相槌を打つ術を得て社会人ってずっとこうかな(山口文子)

社会人に少しなれた女たち二人の歌を新社会人に囁く岩内敏行、そして平成に働きはじめた最後の社会人たちに次のようなメッセ一ジを、、、
「つらいこともあるかもしれないが、平成という時代が遠く見守っていることを忘れないでほしい」