えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

残りは57日

2014-11-04 09:05:36 | 歌う

           ・・・ 残りは57日 ・・・

 ✿ 白よりも黄色の菊が年配の女に見えて昼が熟れゆく   松井多絵子

 昨日は文化の日、晴天の祭日だったが家でのんべんだらりと過ごした。夕方、近くのスーパーへ行くと花売り場に菊の花束がいくつも置かれていた。子供のころ、11月3日に多摩川園の菊人形展を度々見たことを思い出す。いま各地で菊祭りがあり、東京でも文京区菊祭り、湯島天神菊祭り などがあるのに私は見ていない。白菊は葬式や墓参りの花になり、私には悲しく淋しい花、黄色の菊は円熟した女に見えて眩しい花になってきた。

 今日は晴れているのに寒い。文化の日の翌日から冬になる、ような気がする。そして今年ももうじき終わる、残りは57日だ。菊は終章を飾る花、だから私は加齢とともに菊離れしているのかもしれない。紫陽花は1か月近くも咲き続け散ることもなく萎えてゆく。ドライフラワーにして今も居間を飾っている。紫陽花の盛りをすぎるのは7月。あゝ今年も半分終わってしまったと少し淋しくなる、しかし残りの半年に何かイイコトがありそうな気がする。昨日、「文化の日」の受章の方々をTVで見たのち、私はまもなく落葉する木々を眺めた。

 ✿ 声をあげ我が笑えば黄の声を張り上げ踊りそうな乱菊  松井多絵子

    お隣りの庭の満開の乱菊が今にも踊りだしそう、踊ろうかしら私  11月4日

 

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 短歌情報  朝日カルチャー新宿教室 11月12日(水) 13:30~15:00 

             ◆  歌人・佐佐木幸綱を藤島秀憲が読む  ◆

  藤島秀憲氏は 「心の花」会員。昨年刊行の歌集『すずめ』短歌研究社(2000円) 

               芸術選奨新人賞 ・ 寺山修司短歌賞受賞

      ㊟受講料 会員3024円、一般3672円  03-3344-1945