えくぼ

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カボチャが怒る

2014-10-26 09:10:28 | 歌う

            ☀ カボチャが怒る ☀

♠ 思いきり笑いたいのに笑えない厨のカボチャは笑っているのに  松井多絵子

 日本記念日協会によると、今年のハロウィーンの市場規模は約1100億円で、4年前の約3倍である。大雪のため伸び悩んだ今年のバレンタイン商戦の1080億円を初めて抜くかもしれない。東京ディズニーランド関連のイベントをきっかけに広まったハロウィーン。あれから17年、色とりどりの仮装は、写真や動画を撮り合うのに適している。若者や子供、少年少女たちが求めているイベントなのか。

♠ さて厨にもどるか俎上にわれを待つはるかメキシコよりきしカボチャ

 カボチャの原産地はアメリカらしい。カロテンなどビタミンを多く含む緑黄色野菜、惣菜にも菓子にもなる。古代ケルト人が秋の収穫を祝い、悪霊を追いだす祭りとしたのが起源なのか。10月31日のハロウィーンは欧米では宗教的な行事として定着している。

 カボチャは怒っているように見えたり、笑っているように見えたり表情の豊かな、愛嬌のある野菜だ。お化けカボチャの仮装をした若者、とんがり帽子に黒いマントの魔女、赤ずきんちゃん、シンデレラなど、日本各地で幼児や小学生から若者まで仮装して商店街などを歩く。「街おこし」のイベントがすでに始まっている。本来の収穫を祝う行事ではなく、仮想を楽しむ行事ではないか。私だけではないのだ自分に飽きている人は。変身願望がハロウィーンのイベントを盛り上げているのだ。いつもGパンの子がピンクのロングドレスに花冠を被り変身する。私は黄色いウェディングドレスを着てみたい。新郎はわたくしより半世紀後に生まれたK君。 「末長く、どうぞよろしく」

     あら、まあ、俎上のカボチャが怒ってるヮ。k君みたいなメキシコカボチャが。

                           10月26日  松井多絵子