お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

「勉強ができなくても恥ずかしくない」

2005年11月05日 | 映画・演劇・本
「勉強ができなくても恥ずかしくない」という本を図書館で見つけて借りてきた。

 作者は橋本治。よく目にする名前だが読んだことがなかったので、中々初めての作家のものは読まない私だが、長い題名に引っかかっるものを感じて1,2,3巻とも借りてきた。3巻といっても、新書版なので合わせても普通の本より短いくらいだ。

 易しい文章なので、あっという間に読める。どうも子供達を対象に書かれたようであるが、一般書の棚にあった。

 ある少年の小学校入学から高校までの学校と家庭での生活が綴られている。昔風の三世帯同居家庭で、働き者の一家における成長物語だが、これといった事件も何もなく(少年にとっては事件だったり問題だったりするが)、勉強のこと、交友関係のこと、遊びやお手伝いのことなどが幾つかのエピソードで語られる。

 物語に出てくる生活の様子から、どこか懐かしさを覚えて作者の生年を見たら、やはり私とほぼ同年代であった。紙芝居でお金がなくて「ただ見」は後ろで見てたなんていうところがそっくり重なった。

 三冊目を読み、何だこれは自伝か、道理で子どもの心理が良く書けてる筈だわと、感心するよりちょっとがっかりした。それに、勉強ができないと言いつつ、学歴は東大卒である。できないのでなく、子ども時代は関心がなかったからしなかっただけじゃないの?

 ほんとに頑張ってやっても理解できない、分からなかった人に「勉強ができなくても恥ずかしくない」と言ってほしかったなあ!

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