お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

「片づけたい女たち」を観る

2007年11月02日 | 映画・演劇・本
 三軒茶屋のシアタートラムで「片づけたい女たち」を観て来ました。

 一足先に見た友人に「あなた向きだよ。絶対面白いよ!」と言われ(作者の永井愛のファンなので、チケットはとっくに買ってありました)、珍しく夫と見に行きました。

 一昨日朝日新聞でもほめられていたので、期待は一層高まり・・・

 話は、いまや50歳になり、体のあちこちに不調を抱えた三人の仲良し(高校のバスケクラブ仲間)が、ゴミ屋敷と化した一人のマンションで会い、片付けながら丁々発止のやりとりを二時間近く闘わせるもの。

 まあ、よくこんなに衣類やゴミやガラクタを集めた舞台にしたものです。地方公演にもこれを全部もっていくのか!と、そんなことに感心して・・・

 三人はそれぞれが芸達者で、人物のキャラも描き分けられていて面白かったです。新聞評では松金よね子がほめられていました。確かに良かった。彼女の場合は自然ににじみ出てくるものが地味目なのに、ときどきはじけてくる大胆で過激な発言が観客の思いを裏切ってくる面白さがあります。

 私は田岡美也子が良かったです。今まで彼女のことを知らなかったのですが、こんなに自然体でなりきってしまう役者もいるんだなあと感心しました。

 その点、岡本麗の演技はなんだか本心が見えなくて、見ている人を不安にさせるものでした。帰れと言ったり、帰るなといったりする言い方が、ただ揺れ動くというより、役どころが定まっていないかのような中途半端な感じがしました。
 でも、私たちってみんな中途半端に生きているのですが。

 どさっと重たいチラシの束の中に「歌わせたい男たち」(永井愛作)の再演のお知らせが入っていたのが、嬉しいニュースでした。

 でも、私としては「ら抜きの殺意」をもう一度みた~い!

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