22日。教会での今年初めての読書会を開いた。
読書会を始めて一年以上がたつが、今回初めて掲示板にこの会のことを公けにしたら、三名の参加者希望者が名乗りを上げてくれた。というわけで、ある意味今年は「読書会元年」といえるかもしれない。
とはいえ、教会の正式の会合ではなく、あくまで「有志」の会なので、時間も場所も『隙間』をねらってやるしかないところがイタイ。
集まったのは男性3人と女性3人。いつもの参加者が不参加で、人数的には多くはなかったが、話し合うにはちょうど良い人数だった。
取り上げた本は「これからの『正義』の話しをしよう」(マイケル・サンデル著)・・・最初にこの本を取り上げた理由を話した。
私達は、現代に生きる者として、さまざまな価値観の中にあって、何をどう考え、選択していくのか日々問われている。経済格差問題、原発問題、政治の問題等々・・・そんな中で『正義』とは何かをキリスト者として考えてみたい。
ボンヘッファーのこんな言葉を紹介した。「我々がキリスト者であるということは、今日ではただ二つのことにおいてのみ成り立つだろう。すなわち祈ることと、人々の間で正義を行うことだ」
今回は第1章を取り上げた。
ここは本当に興味深い課題がいくつも載っている。アメリカの便乗値上げ禁止法、パープルハート勲章、企業救済への怒り、それぞれを巡っての議論は読むだけで胸が熱くなる。なぜならまさにそれらは日本の問題を彷彿とさせるからだ。特に、原発の問題は考え、立場を明確にすることを迫られる気がした。
我々が一番悩んだのは『アフガニスタンのヤギ飼い』の話しだ。キリスト者としてヤギ飼いの命を奪うことをためらったばかりに、仲間の命19人が奪われたという実話。自分がその立場なら・・・・
今回の読書会の参加者のうち、3名は大学などの現役教師だ。あと二人も教師経験者で、話すことが得意なせいか話し合いは白熱した。もちろん、我々が抱える問題が解決したわけではない、逆に混迷が深まるばかりだったとも言える。
しかし、学び合い、語り合うことの大切さは各々感じ取れたように思う。今回は私がレポーターの役割をした。次回はWさんがさっと名乗って下さった。
実りある話し合いが出来、何かが変わればと思う。
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