お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

アラン・プラテル・バレエを見る

2007年05月16日 | ほっとすぺーす
 昨夜、近所に出来た昭和音楽大学のホール、テアトロジーリオショウワにバレエを見に行きました。

 アラン・プラテル・バレエ団の「聖母マリアの祈り」です。
 まあ、一口で言えば「これがバレエなの?」という、今までのバレエの概念を打ち砕かれるような舞台でした。海外での評価が真っ二つに割れたのも合点がいきます。

 まず、舞台装置が「変わってる!」というか、意表をつきます。
 舞台の中央奥に、氷山のような白い塊りが交互に重なるように三つ。そして床には中央部を残して、ぐるりと囲むように白い衣服(下着?)が置かれています。
 で、目が慣れてよく見ると、白い塊りもすべて白い下着でした!5メートルはある「山」ですから、いったい何百枚の下着が使われていたんでしょう。

 (もっとも、その下着は表面を覆っているだけだということは、終わりの方で中から光が漏れてくるので分かるのですが、それにしてもすごい数です)

 でも、舞台装置よりももっと驚くのはその内容です。
 10人のダンサーと、1人の歌手、9人のミュージシャンが渾然一体となって、狂ったように踊り、美しい声で歌い、演奏し、叫ぶのです。ダンサーはそれぞれが勝手な服装で、勝手に?踊ります。誰かが中央で踊っているとき、あとの人は後ろを向いて突っ立っていたり、白い山に登ろうとしていたり・・・お互いに関連がほとんどありません。現代世相を映してる?

 共通している動きは、体を震わせるというか、痙攣させること。でも、それに何の意味があるのか?生への不安?なにか性的なものらしい事は舞台の最後でなんとなくわかるのですが・・・

 ダンサーたちがすぐれた身体能力の持ち主であるのは確かだと思いましたが、鑑賞力の低い平凡な私には、不思議な舞台だったとしかいいようがありません。
 ただ、寝不足で鑑賞したにも関わらず、全く眠気は感じませんでした!

 
 帰宅して、福島の高校生の母親殺人を知りました。彼が抱いていたであろう不安感と、見てきた舞台から受けるそれがなんとなく重なった気がしたのはなぜなのでしょうか?


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も見ました (shakti)
2007-05-22 01:58:21
こんにちは。ネットで検索してたどり着きました。私も新百合ヶ丘で見たんです。3Fで5000円は高かったなあ。

さて、内容なんですが、正直よく分かりませんでした。素晴らしいと思ったのは、ジプシーバイオリンの音色と、赤い服の女性のソプラノです。青い服でしたっけ、もう一人の女性ボーカルはダメでした。

結局、なぜそんなに素晴らしいとされるのかは理解できず。とくに、一番美しいバイオリンの音色を、ダンサーが「忘れた」(記憶は曖昧ですが)とかいって止めてしまったのが残念でした。

ではでは。
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反応は十人十色? (お気楽)
2007-05-24 09:02:18
 コメント有難うございました!
私は一万円でS席なのに二階の4列目でした。しかも、周りはがらがらで、2,3列目は誰もいないのにどうして4列目かよく分かりませんでした。前に移動しようかと思ったけど、あとで誰か来るといやな思いをするので・・・
 先日の朝日新聞に公演評が大きく載っていましたがすごく褒めていましたヨ。
 十人十色の反応ですね。
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