昨日のほっとは映画会。「我等の生涯の最良の年」という、1946年制作のアメリカ映画でした。
終戦の翌年に作られただけあって、三人の復員兵のお話でした。 大佐にまでなって高給取りだったけど、結婚したばかりで戦地へ行ったためか、奥さんと気持ちがすれ違うし、就職も上手くいかない人、軍曹だったけど復員後は銀行員として戻れ、家族に囲まれて、まずまずの幸せを手に入れる人、戦地で負傷し両手をなくし、義手になって戻ってきたため、家族や婚約者に引け目を感じてしまう人と、三者三様の物語が展開します。
彼らは日本と戦ったわけです。軍曹だった男は、戦利品として、日本刀や寄せ書きでいっぱいの日章旗などを持ち帰り息子に「お土産だ」と渡します。
ここが興味深いのですが、息子(高校生?)は、それらを喜ぶどころか、父親に戦争批判をして「間違った戦争だった」と言うのです。これは監督個人の考えなんでしょうか?ちょっと感心しました。
また、義手の男性役の人は、その操作がまことに上手で、マッチを擦ったり、鉛筆で文字を書いたり、結婚式では小さなリングを相手の薬指にちゃんとはめたりと、何不自由なく使いこなしていたので、かなり特訓したのだろうなあ、それにしても良くできている義手だなあと感心していました!
ところがびっくり!映画の最後の方で義手を外して見せたのですが、本当に両手首から先がなかったのです! 義手は彼の本当の手だったわけで、演技ではなかったのです。(彼はこの役でオスカーを手にするのですが、しかし生活に困って売り払ったそうです。)
それにしても約3時間というのは長かった! 腰が痛くなりました。
岩波ホールで上映中の「ジョルダーニ家の人々」を来月見に行こうと思うのですが、これは6時間以上の映画。三回休憩があるそうですが、腰、大丈夫かなあ!