お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

養護施設で育つと・・・・

2012年01月26日 | ボランティア
 今日は里親の会に行ってきました。

 児童相談所・養護施設・里親の三者が一堂に会して、子ども達の養育のあり方について意見交換をする場です。

 今回は、問題点としてとても具体的な事例が挙げられ、興味深いことがいくつかありました。

 ①お風呂に一人で入れない・・・これは、私が出した事例だったのですが、施設職員の方のお話を聞いてびっくりしました。18才になって卒園していった子が、一人になって一番コワイのは「お風呂」と言うそうです。園では、芋の子を洗うように大勢でワイワイ入るのが日常だったから、一人では入れないと・・・

 ②おかずが大皿に盛られていると、取り分けられない。・・・自分で必要なだけ小皿に取ることが出来ない。これも、園では「食の確保」という点から、一人ずつ盛り分けて提供することになっているので、大皿から取るという習慣がないそうです。

 ③コンビニがこわい・・・というか、一人で買い物に行けない。物の場所を聞くなど、会話が苦手なので初めての物は買えないそうです。

 ④コミュニケーションが苦手・・・里親から「受験頑張ってね」と声を掛けられても黙っている。待ち合わせをして遅れても「お待たせ」とか「ごめん」とかが言えない。そういう挨拶を教えても「いつ言えばいいのか分からない」と言うそうです。

 我が家に来る里子のH君は②③④は当てはまりませんでしたが、夜、一人で寝られないというのが付け加わります。

 養護施設で育つと、家庭で育つ子には何でもないことが、ハンディとなるのだと改めて思いました。