お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

映画「ふるさとをください」

2010年02月12日 | 社会
 今日12日、多摩市民館で映画「ふるさとをください」を見てきました。

 昔の教え子のお母さんに誘われて、内容もよく知らずに・・・・
 精神障害者への偏見をなくす啓蒙・教育映画でしたが、なかなかよくできた内容で、楽しめました。
 脚本が「ジェームス三木」と分かったときから、期待はしていましたが・・・
(話の作りが彼の名作ドラマ「翼をください」に似てましたネ!「花房」という名前をどこかで聞いたなあと思ったら、あのドラマでは高校の名前に使われてましたよね。)

 内容は、古くからある伝統的な町に、精神障害者の作業所が建設され、町民達の反対運動が起こりますが、反対運動の中心人物の娘の働きでついには父親が変わり、町の人たちも変わっていくというものです。

 まあ、この過程はちょっと出来過ぎていて、後半はちょっと白けてしまうのですが、この映画のいいところは、作業所を立ち上げた側の人と、反対する側の人との対立点がとても明確で分かり易いし、納得させられるところです。
 ですから、どちらの立場の言い分も感情移入が出来ました。(やくざの言い分は問題外でしたが)

 精神障害があるというだけで、家族や地域からも見放されてしまう人々。その悲しい実態が今も現実なんですね。
 「ふるさとを荒らされたくない」と言う反対者に、「私達にも、ふるさとを少しでいいからください」と頼む所長さんの言葉には涙しました。

 多くの人に見て欲しい映画です!