国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

明日デビュー

2021-04-25 | 日記
Lindaの合格のご褒美という訳でもないですが、ケーズデンキで圧力IH炊飯器を買ってきました。5.5合炊きです。このところ家族3人分として1日5合炊いているのでサイズはピッタリ。ただし、ちょっと多めに炊きたい時もあるので、長年使ってきた1升炊きも捨てずに取っておきます。

昨日は他に切れなくなったバリカンの買い換え、そしてもう一つ(写ってませんが)小物も購入。(もらってから数年が経過していたギフトカードが3万円分あったのでカード払いは少しで済みました。)それはたぶん明日活躍します。
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5. 効果測定

2021-04-25 | 運転免許

仮免許試験を受けるには技能教習(第1段階)で指導員から「みきわめ良好」の認定を受けるとともに、上画像のように自動車学校の端末で効果測定(テスト)に挑んで異なる問題に2度合格する必要があります。合格ラインは90点(30分間に50問解答し45問以上正解)です。もちろんそちらの準備も同時並行で進めていました。ところが・・・・・自宅にいながらインターネット学習システム(eラーニング)で勉強し、模擬テストも受けられるのですが、Lindaの点数がなかなか上がってくれません。80点止まり。

ここで今更ながら書きますが、彼女は英語で受けることを選びました。日本語はふりがなが打ってあってもまるでダメ。最初はポルトガル語も考えたようですが、やはり理解できないということで断念。要は消去法です。

ここから余談ですが、教習所で受ける仮免許試験も運転免許免許センター等で受ける本試験(本免)も用意されている外国語問題はほとんどの都道府県で英語、中国語、せいぜいポルトガル語の3ヶ国語までです。(こちら参照。ただし今年になってベトナム語を加えるところも出てきたようです。増加する留学生や技能研修生への対応でしょうね。)これが外国で取得した免許を切り替える場合なら、例えば滋賀県も11ヶ国語(日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、韓国語、ペルシャ語、タイ語、タガログ語、ロシア語、ベトナム語)の知識確認用問題を用意しているそうですが・・・・スペイン語を話す市の職員もそれと勘違いしてLindaに「西語でも受けられる」と言ったみたいですが誤りです。また彼女と同じ教会の仲間や私の日本語教室の生徒のペルー人はポルトガル語で受けて合格しているようですが、こちらの西語圏出身者は大抵職場同僚にブラジル人がいるので自然に話せるようになるのでしょう。一方、Lindaはニューヨーク在住時代に西語話者のコミュニティにいたため葡語に触れる機会は乏しく、10年以上使ってきた英語に期待をかけることにした訳です。

閑話休題。点数の伸びないLindaを見ている内に私はその理由がいくつもあることに気が付きました。一つは年齢の壁。私も痛感していることですが、記憶力の衰えはいかんともしがたく、それゆえ彼女は同じ問題で間違いを繰り返していることが明らかでした。

次に言葉の壁。いくら話し言葉が堪能だとしても試験問題に使われるのは書き言葉。Lindaはそれに慣れていないようでした。例えば「〜にかかわらず」「〜(の有無)に関係なく」といった意味の "irrespective of"、 "regardless of"、"with or without" といった言い回しはおそらく運転免許の問題に頻出する言い回しでしょうが(そして私も論文を書く時にはしょっちゅう使いますが)、彼女はそれを知りませんでした。それどころか、"height"、"length"、"width" というサイズを表す単語(それぞれ高さ、長さ、幅)も辞書で調べていました。(おそらく形容詞の "high"、"long"、"wide" で済ませてきたのでしょう。なので、頭文字の "H"、"L"、"W" で憶えたらいいとアドバイスしておきました。)他に例を挙げていけばキリがありませんが、和製英語になっているほど我々が知っており、四輪車やバイクの運転に必須の「ギア」や「クラッチ」ですらも。ということで、英語の読解トレーニングをしっかりやらないと合格は覚束ないと思い知らされました。(なお、いつかリンクを貼らせてもらうことになるでしょうが、フィリピン人の奥さんを持つある方のサイトでは「フィリピンで使われているのは米語 (USA) なのに学科試験は英語 (UK) なのでなかなか合格しなかった」という考察がされていましたが、その認識は間違っていると思います。それは話し言葉と書き言葉の相違ほど大きくはありません。)

もう一つは「ひっかけ問題」の壁です。これが日本人にとっても大きな悩みになっているのは言うまでもありませんが、仮に英米人など母語話者が英語で受けてもおそらく一発では合格できないでしょう。Lindaにとってその壁はさらに高くなります。で、彼女が間違えている問題にはある傾向が認められました。それは否定形や "is prohibited."(禁止されている)で終わっているもの。それを途中まで読んで「これは違反行為だから」と即断して「×」にしてしまうと誤答になります。そこで「書いてあることが良いか悪いかではなく、本当か嘘かであるかで答えるように」と何度も念押ししたことで、この手の間違いは少なくなりました。けれども "unless"(〜しなければ)、"otherwise(そうでなければ)"、"except"(〜を除いて)、"other than"(〜以外)、"without"(〜なしに)のような否定表現が混じっていると、かなりの確率で誤読するのが頭痛の種。さらに二重否定の文章になると頭がこんがらがるのか正答率はさらに低下しました。(日本人だって同じでしょうけど。)

実のところ私は学科試験については(技能よりも)軽く考えていました。授業で教わる重要ポイントを押さえておけば、あるいは例題を解けるようにしておけば大丈夫だろう、と。引っかけにしたところで、例えば「すべての」「必ず」「どんな場合であっても」(英語だったら "all" とか "any" など)ならば暗に例外を匂わせているので「×」で問題なしと思っていました。ところが「安全地帯はどんな場合にも(危険を避ける場合であっても)入ってはいけない」など「例外にも例外あり」、つまり一つ一つコツコツ憶えるしかないことが判りました。それで私も(畢竟はサポートしかできない訳ですが)本気で取りかからなければと覚悟を決めたのでした。

既に十分長いので続きは次回に。

後日追記
 そういえば彼女は車が動く仕組み自体をよく分かっていないため、ローギアに入れることで作動するエンジンブレーキは当初まるで理解できなかったらしく、それに関する問題をよく間違えていました。「エンジンブレーキってどこにあるの?」と訊かれたこともあったっけ。我が家の軽トラを運転するなどして実感しないと難しいでしょうね。オートマチック車限定免許なので無理ですけど。
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