国際結婚はたいへんだった(第2章)

ボリビア人女性との国際結婚に至るまでの道のりを記録するために立ち上げたブログです。最近は妻との日常生活を綴っています。

はじめに

私(Yasuhiro)とボリビア人のLinda(通称)は2015年9月29日にニューヨークで結婚しましたが、翌2016年の1月3日にも妻の実家があるコチャバンバで式を挙げました。3ヶ月以上もの日を措いて2度結婚することになった訳ですが、その「たいへんだった」経緯については「結婚@NYまで」のカテゴリーにまとめています。

マジ疲れた

2016-01-03 | 結婚@Bolivia〜来日
やはり当事者になってしまうと写真を撮る余裕はほとんどありませんね。それゆえ前日の数分の一しか載せられませんがご容赦下さい。(追記:式場の人が撮った写真がフェイスブックにアップされていると後日Lindaが教えてくれましたので、それらも使わせてもらうことにしました。)


午後1時頃に迎えが来るということで、それまでテレビを観ていましたが、たまたま「フレンズ」を放映していました。もちろん音声はスペイン語。ただし私が持っているBlu-rayやDVDの声優(おそらくスペイン人)とは全く違っていました。ラテンアメリカ独自の吹き替え版でしょうか? また、映像ソフトではシーズン1のみテーマソング開始直後に "Colega"(仲間、同僚)というナレーションが入りますが、この日聞こえたのは "Amigos" でした。

その後、Lindaのご親族(姉妹のどなたかの旦那さん)の運転する車で "sueño"(夢)とか何とかいう名前の式場へ。(今調べてみたら正しくはHacienda Ensueñoでした。こちらにプロモーションビデオがアップされています。)


ちなみに上と下はそれぞれ招待状の封筒と中身。既にニューヨークで結婚しているので "Mrs."なんですね。(なお後者は銀文字で下に桜の花があしらわれた豪華版ですが、スキャンでは凹凸が出ないためカメラで撮りました。)


婚礼のパッケージに入っていると聞いていましたが、プロのカメラマン2人が付きっきりで写真とビデオを撮影していました。後日それらを編集してDVDを作るとのこと。(着替えの場面も撮られたのでビックリ。そんなのまで使うとは!)

午後2時開始の予定が1時間過ぎても始まらず、気の短い父は「もう帰る」などと駄々をこね始めましたが、これぐらいで怒ってはいけません。結局1時間15分遅れでしたが、ラテンアメリカ時間としては上出来でしょう。ちなみにLindaと私がそれぞれ選んだ入場曲はこれ(世界的に大ヒットしたデュエット版でない方)とこれで音源は私が持って来ました。わざと避けた訳ではありませんが、どちらもスペイン語の歌詞ではありません。



野外に設営されたチャペルの天幕は防水性とのことでしたが、空はドンヨリと曇り、時に強風も吹きつけていたので心配しました。が、天気は何とか持ってくれました。

牧師さんが旧約聖書の創世記と("San Pablo" と言っていたのでたぶん)新約聖書のパウロの手紙から引用して説教をしました。タップリ30分はあったでしょうか。続いてLindaと私がVoto(誓いの言葉)を読み上げました。

出発前にLindaから頼まれていたのですが、私は軽く考えていてどこかのサイトに出ていたものをそのまま使うつもりでした。が、前の晩に彼女のを読んで、そのような手抜きはよろしくないと思ったためオリジナルの文章を少し加えました。以下両人の全文ですが、私は少し噛みました。(本番に弱い。)

【Voto de Linda】
Cariño,
  Dios es el único fiel y a él le doy las gracias por unirnos este día. Tú eres uno de los milagros que espere por años. Desde que escuché tu persona hace muchos años atrás te mantuve en mi mente y cada fin de año pensaba en ti. Y poco a poco te atesoré en mi corazón. Gracias por todos paseos y momentos que pasamos juntos por medio del Skype.
  Eres muy inteligente, divertido, sencillo y humilde. Siempre aprendí mucho de ti.
  Pido a Señor me conceda sabiduría para ser una buena esposa. Sea tu mejor amiga y apoyo en toda la circunstancia. Apoyarte en tu trabajo, viajes y toda la circunstancia que tú me necesites. Tu país será mi país y dondequiera tú vayas yo estaré contigo.
  Entrego a Dios nuestra unión y futuro hogar y que nos ayude a vivir juntos. Te amo, Yasuhiro.


【Voto de Yasuhiro】
  Estoy muy contento de recibir una mujer tan guapa, cariñosa y graciosa como mi esposa. Tú eres la única y la suprema existencia en este mundo para mí.
  En un proverbio de Japón dice que "entre esposos la alegría se aumentará doble y la pena se aliviará a la mitad." Por eso me entrego a ti este día, para compartir mi vida contigo. Puedes confiar en mi amor, porque es real.
  Prometo serte un esposo fiel y compartir y apoyarte en tus esperanzas, sueños y metas. Mi voto estará contigo para siempre. Cuando caigas, te levantaré, cuando llores te confortaré, cuando rías compartiré contigo tu gozo. Todo lo que soy y todo lo que tengo es tuyo desde este momento hasta que Dios nos recoja. Te amo, Linda.



その後の指輪の交換とキスはニューヨークでの式(Civil)と一緒。続く牧師の宣言をもってReligiónの結婚式は無事終了し、私たちは退場。

しばらく休憩(当事者は撮影タイム)の後、赤屋根の建物のパーティー会場へ移動しました。



招待客の座るテーブルが予め決められているのは日本の披露宴と同じです。違うのは各テーブルが壁際に置かれていること。理由は簡単。ダンスのスペースを作るためです。

パーティーはまずLinda、続いて私の挨拶で始まり、次にLindaのお父さん、そして私の父のスピーチが続きました。(父のは長くて訳しにくい言い回しもあったので適当に端折りました。)

同じテーブルに隣り合って座っている2人ですが、もちろんコミュニケーションはほとんど取れません。退屈そうにしていた私の父を見てか、Aさん(H君の奥さん)のお兄さんがやって来て、二人で何やら盛り上がっていました。(最後には「スキヤキ」ソング (上を向いて歩こう) まで飛び出しました。)ちょっと怪しい英語でのやり取りでしたが(苦笑)。

当事者二人によるダンス用の音楽は彼女が選びましたが、Andrea Bocelliの歌う "Can't Help Falling In Love" の入ったCDを私がたまたま所有していたので、これも日本から持参しました。私はLindaの肩に手を置いて、彼女は私の腰に手を回してゆっくり体を動かすだけなのでラクでした。次にLindaは私の父と、私は本来なら彼女のお母さんと踊るはずでしたが逝去されているので代わって長姉のAna Maríaさんと。式場側が用意した曲目は、なぜか古典的なワルツの「ドナウ川のさざ波」(イヴァノヴィッチ)でした。前日の練習が役立ったとしておきましょうか。続いて招待者から次々にお祝いの言葉と品(もしくはお金)をいただき、その後ビュッフェ形式の食事となりました。




それからは(休憩を挟んで)ひたすらダンスタイム。大音量の音楽とともに踊りが始まると30分は止まりません。(伝統的な舞曲が代わる代わる再生されましたが、私には「何となくリズムが違うなあ」ぐらいしか判りませんでした。)よく疲れないものだと呆れ、いや感心しました。


実は私の体調はあまり良くはありませんでした。当地に来てからずっと便秘だったのが一転して下痢になってしまいトイレに何度も駆け込むことに。(緊張から来たのではなく食べ物、たぶん果物が原因だと思います。切ってから何日も過ぎたものを朝食に出すのですからね。)そのため途中で疲労がピークに達し、ケーキカットが済んでから着替えの部屋でしばらく休ませてもらいました。戻ってみたら私の持ってきた日本酒をLindaが皆に注いで回っているところだったので合流し、あとは最後まで何とか持ちこたえました。

昔の婚礼は三日三晩続いたという話なので、この日も夜を徹して行われるのかと思って訊いてみたら23時に終了予定とのこと。私たちはお礼の挨拶をして一足先に失礼させてもらいました。


ということで、二人を収めた写真で出来の良いもの(ピントがあって霞んでいないもの)は今のところLindaの姪御さんからいただいた下の1枚だけです。先述のカメラマンが撮った写真は1000枚近くあってLindaが100枚選ぶ作業を続けているらしいのですが、それらには会社のロゴが入っており、著作権の関係で外には出せないのだとか。もし使用可能になればそれらも載せたいと思います。

(追記:これもLindaからの情報ですが、私たちの婚礼の模様を撮影していたフォトスタジオのフェイスブックでもアルバムが公開されていますので、よろしければそちらもご覧下さい。)
Comment (1)
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