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イエス・キリストのブログ
プロテスタント(バプテスト派)

敵を愛するとは・・・

2008-07-05 18:12:19 | 聖書
あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。
しかし、わたし(イエス)は言っておく。
敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
あなたがたの天の父の子となるためである。
父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。
===== マタイによる福音書 5章 43~45節 =====

あるクリスチャンと話をしました。
「敵を愛すること」は、難しいですよね!
イエス様は理想を言っていると、言っていました。


これは、ある人の実話です。
兄は、家庭内暴力をして、家を壊し、両親を傷つけていました。 兄は高卒です。
弟は、勉強して大学に入学して、両親には優しい子供でした。
母は、兄も弟も同じように愛したい訳です。 なぜならば、母は自分で身ごもった訳ですから、当然の思いです。
出来の悪い兄と出来の良い弟と仲良くなって欲しい訳でもあります。
お互い良いところ、悪いところも、認めて合って欲しいと・・・。


神から見れば、クリスチャンで素晴らしい、三浦綾子さんも、秋葉原で事件を起こした加藤容疑者も、神から同じように生まれた人間であります。
なので、神は、三浦綾子さんも加藤容疑者も、同様に同じように愛したい訳であります。

「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」とは、
敵も神によって愛されている存在であることを認めなさいという解釈が適切だと思います。
加藤容疑者も、私たち同様に神から同じように生まれて、神に同じように愛されています。
加藤容疑者も神に愛されている存在であることを認めること、これが敵を愛しなさいの本来の意味であると思います。


そもそも、なぜイエス様は「敵を愛しなさい」というのだろうか?
とても、難しいこと(理想)をなぜ、言うのだろうか?
そもそも、必要でなければ、「敵を愛しなさい」とは言わないと思います。
なぜ、必要なのか?
それは、全人類が神に愛されている存在であることを知って欲しいからです。

だから、御言葉では、次のように続きます。
「父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。」


北朝鮮の拉致の問題より
横田さんは、クリスチャンであります。
横田さんには、北朝鮮の行為は許せない気持ちがあると思います。
しかし、北朝鮮も神から同様に愛されていること存在であることを忘れないで欲しい。


※死刑廃止とは関係がありません。
死刑については、Logical Space(2008/06/18)に書いています。