ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

吉野谷ダム

2016-11-11 14:36:38 | 石川県
2016年11月5日 吉野谷ダム
 
吉野谷ダムは石川県白山市の手取川右支流尾添川にある北陸電力の発電用重力式コンクリートダムです。
豪雪により水量が豊富で急流が続く手取川では戦前から複数の事業体により電力開発が進められました。
吉野谷ダムは1926年(大正15年)に当時の5大電力の一つ大同電力系列の白山水力によって建設され、その後同じ大同電力系列の矢作水力に吸収されたのち日本発送電に接収され、戦後の電力分割民営化で北陸電力が事業を継承しました。
吉野谷ダムで取水された水は吉野谷発電所に送られ最大1万3000キロワットの発電を行っています。
建設当初はローリングゲートを備えており、その歴史的価値から近代土木遺産に選定されましたが、2001年(平成13年)にゲートレス化され自然越流型に改修されました。
 
国道157号線から国道360号で白山一里野温泉へ向かい、荒谷で中宮大橋を左に折れると眼下に吉野谷ダムを見おろすことができます。
中宮大橋から。
 
右岸にゲート、左岸に魚道があります。
 
ゲートをズームアップ
ゲートの奥に取水口があります。
 
改修からまだ15年ですが激しい水流のせいかコンクリートが削られ鉄骨がむき出しになっています。
 
水叩きも剥がれています。
 
0904 吉野谷ダム(0702)
石川県白山市荒谷
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
手取川水系尾添川
20.5メートル
60メートル
千㎥/千㎥
北陸電力(株)
1926年


1 コメント

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Unknown (キシメン)
2021-07-22 18:06:26
特殊鋼の発祥の地島根県もそうだがここもたたら製鉄がさかんだったのかなあ。
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