ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

青江ダム

2017-07-02 13:04:46 | 大分県
2017年6月18日 青江ダム
 
青江ダムは大分県津久見市の青江川にある大分県営の治水目的の重力式コンクリートダムです。
津久見市・臼杵市境界にある標高619.9メートルの姫岳付近に源を発し津久見市を横断して津久見湾に注ぐ青江川は、急流河川のため豪雨や台風のたびに洪水被害を繰り返し抜本的な洪水対策が求められていました。
一方で、津久見市周辺は瀬戸内海式気候の影響で年間降水量が少なく、渇水による用水不足も頻発していました。
そこで大分県は治水・利水を目的とした多目的ダムの建設を進め、1977年(昭和52年)に青江川上流部に建設されたのが青江ダムです。
青江ダムは青江川の洪水調節と既得取水権への補給・安定した河川流量の保持を目的としています。
 
津久見市街から県道204号を西進すると青江ダムが見えてきます。
非常用洪水吐としてクレストに自由越流式ゲートが2門、常用洪水吐としてオリフィスゲートがあります。
43メートルと堤高はさほどありませんがV字の導流壁がダムに精悍さを与えています。
 
左岸にあるプラント跡
ダム下は公園になっていますが、時節柄草が伸びています
ダム直下にも行けますが、減勢工が屈曲しているためダムを真下から撮るポイントはありません。
 
左岸の竣工記念碑。
 
下流面。
 
天端は車両通行可能ゲート。
左手の階段も開放されダム下に歩いて降りることもできます。
 
逆方向から
手前は取水設備操作室。
 
ダム湖は総貯水量150万立米と多目的ダムとしては小規模です。
 
減勢工は左手に緩やかに湾曲しています
減勢工左手は利水放流設備。
 
上流面
オリフィスゲートのコースターゲートが見えます
対岸は管理事務所。
 
上流から
取水設備やゲートの並びがよくわかります。
 
セメントの町津久見の守り神青江ダムです。
 
2794 青江ダム(1059)
大分県津久見市上青江
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
青江川水系青江川
FN
 
43メートル
160メートル
 
大分県土木建築部
1977年


コメントを投稿