ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

亀の甲池

2017-06-27 15:59:19 | 大分県
2017年6月17日 亀の甲池
 
亀の甲池は大分県国東市国見町岐部にある灌漑用アースダムで、ダム便覧によれば1914年(大正3年)に地元の岐部地区によって建設されました。現在も岐部地区が管理を行っています。
 
大規模農道『オレンジロード』を東進して岐部トンネルを抜け岐部川手前の十字路を右折、そのまま岐部川に沿って南下すると亀の甲池にが見えてきます。
堤体下部がまるで城壁のようなきれいな石垣になっています。
 
右岸の洪水吐導流部
といっても岩盤を流下するだけです。
 
堤体中央に取水設備からの樋管があります。
 
天端左岸に記念碑と石造が並びます
右が大正時代の竣工記念碑、左が改修記念碑。
 
天端
轍があります。
 
堤体中央の斜樋
ここで取水された水が上の写真の樋管へと送られます。
 
総貯水容量9万3000立米の小さな溜池です。
 
天端から
直下の水田は水が張られ田植え直前。
 
上流面は布製の防水素材で遮水されています。
 
右岸の洪水吐はラビリンス。
 
 
小さな溜池ですが、洪水吐はラビリンス、洪水吐導流部は地山の岩盤、堤体下部は石垣と見どころの多い溜池でした。
 
2736 亀の甲池(1039)
大分県国東市国見町岐部
岐部川水系岐部川
17.7メートル
118メートル
岐部地区 
1914年


コメントを投稿