ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

初尾川ダム

2017-11-29 17:23:51 | 兵庫県
2017年11月24日 初尾川ダム
 
初尾川ダムは兵庫県南あわじ市中条中筋の洲本川水系初尾川上流部にある灌漑目的の重力式コンクリートダムです。
1965年(昭和40年)9月の台風23号、24号により淡路島では年間降雨量の約半分の雨が降るという記録的な集中豪雨となり、初尾川上流部では3つの溜池が決壊し流域に甚大な被害が発生しました。
破損した3基の貯水量を補てんするため、農林省(現農水省)の補助を受けた兵庫県の災害復旧事業により1968年(昭和43年)に完成したのが初尾川ダムです。
管理は受益農家で組織される中筋水利組合が行っています。
 
国道28号線久次米交差点を南に折れ南淡路広域農道(オニオンロード)を交差して直進すると浄水場の先に初尾川ダムが見えてきます。
車を置き浄水場の裏手の山道を進むとダムの下流に出ます。
洪水吐は自由越流式クレストゲート2門という農業用コンクリートダムらしいデザインです。
訪問時はクレストゲートから越流していました。
 
車に戻り車道を進むとダム左岸に到着します。
 
天端に埋め込まれた竣工プレート。
 
上流面
四角い取水設備。
 
左岸上流から
湖面にダムが写し込まれています。
また昭和40年代の農業用ダムらしく天端ゲート部が高くなっています。
 
天端は車両通行可能
右手は取水設備操作室。
 
天端から
越流した水がきれいな鱗紋を描いています。
 
ダム下流の浄水場
北富士ダムから受水しており初尾川ダムとは関係がありません。
 
ダム湖は総貯水容量30万2000立米。
 
右岸から下流面。
 
1489 初尾川ダム(1180)
兵庫県南あわじ市中条中筋
洲本川水系初尾川
31.2メートル
101メートル
302千㎥/230千㎥
中筋水利組合
1968年


コメントを投稿